何度も同じような理由で起こる喧嘩…
私の夫はブラジル人です。交際を始めた当初は、文化や習慣、考え方の違いなどもあり非常に喧嘩が多かったです。
例えばブラジルでは、(夫婦・カップル共通の友人ではない)友人の集まりなどにも、配偶者やパートナーを連れていくのが普通です。連れて行かないと周りから「不仲」と思われたりすることもあり、パートナーの友人の集まりに参加するのは一種の義務といってもいいかもしれません。
ですが、パートナーの友人はブラジル人が多く、会話はポルトガル語……。今では流暢にポルトガル語を扱える私ですが、付き合った当初はポルトガル語はほとんどわからず、夫と友人の会話に入ることができないので、正直まったく楽しくなかったのです。「一緒に行こう」「行きたくない」の言い争いで喧嘩になることもしばしばでした。
喧嘩を長引かせないために決めたルール
あまりにもいつも似たような内容の喧嘩が多いことに疲れた私は、彼と話合うことに。喧嘩は大事なコミュニケーションの一部かもしれないけれど、いつも同じような内容で喧嘩していて進展がなく不毛すぎると思っていることを伝えました。そして2人で真剣に話し合った結果、決まったのが以下2つのルールです。
1. 意見が食い違って喧嘩になりそうなとき、まずは相手に意見を言う前に、その場から離れ、お互いひとりになる
2. 1で相手に伝えたかった自分の意見を文章にして、その日のうちに相手に伝える
怒っているときに話し合いをしても、相手が悪いことを前提に話してしまうので、さらに喧嘩が悪化するだけ。だからこそ、怒っているときはまずひとりになり、また文章にすることで、冷静にお互いに思っていることを伝えられる利点があると考えたのです。
ルールの副効果
このルールを決めて以来、喧嘩がかなり早く終わるようになりました。というのも、思っていることを文章にしている間にお互いかなり冷静になれ、相手の意見を聞く準備ができるようになったからです。書いている間に自分も悪いところがあったと、反省することもしょっちゅうでした。
また喧嘩が早く終わる以外の副効果もありました。書き出すことにより喧嘩のポイントが明確になり、似たような喧嘩を繰り返さなくなったのです。
喧嘩を長引かせずに有意義なものにしたいと考えた方法が、「気持ちを書き出してから伝える」ということでした。少し変な方法かもしれませんが、これからも夫婦喧嘩をしたことが「雨降って地固まる」になるようにしていきたいです。
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著者/レイトン愛加
イラスト/おんたま