苦労を共有したママ友に送った年賀状
児童館で知り合ったママ友とはお互いの年齢も近く息子たちの学年も一緒で、環境が似てることもあってとても気が合いました。ばったり会えば男の子ならではのあるあるを長々話すのが楽しい、育児には欠かせない友だちでした。
ママ友といるとき、児童館で遊ぶ女の子を見るたびに「女の子欲しいよねー、でも3人は大変過ぎるね」と愚痴っていました。やがて再開発のため近所の児童館がなくなり、お互い仕事も忙しく、コロナ禍も重なり私の第3子妊娠を知らせるのは年賀状になりました。
まさかのママ友も第3子妊娠中!性別は?
ママ友の年賀状を見てびっくり! ママ友も第3子を妊娠中とのこと。すぐにLINEで「お互い第3子だね。こっちは待望の女の子だよ」と送信。戻ってきた返事は「そうなんだー! 楽しみだね」……あれ? 性別を言ったのは私だけ? もしかして男の子? モヤモヤしてこれ以上LINEは送れませんでした。
女の子でも男の子でも幸せなことに変わりありませんが、ずっと女の子を切望していた同志。片方だけが女の子だったら関係が壊れてしまうんじゃないかと心配していました。
そして娘が生まれて間もなく、ママ友の子どもも生まれました。再びLINEで報告。今度こそ性別を知りたい私は、「うちは桜という名前をつけたよ、〇〇さんの赤ちゃんの名前は?」と送信。ママ友からは「私の子は歩という名前だよ」と返ってきて、どっちなのかさらに迷宮入りになりました。
結局わからないまま、お宅訪問
その後、私が娘の写真を送ってもママ友から写真がくることはありませんでしたが、そのことは気にせずに連絡を取り合いました。そしてお互いの第3子が生後半年を過ぎ、私がママ友の家に訪問することに。道中、モヤモヤする気持ちでいっぱい。
ママ友の家に到着しドキドキするなか、「いらっしゃーい」とママ友の声とともに開いたドアの先には、パパに抱かれたパープルと白のボーダーロンパースを着た赤ちゃんがいました。……どっちやねーん!
すると、ついてきた私の息子が「あれー男の子? この子男の子みたーい」と騒ぎ出し、ママ友が「ブー! 女の子でした。桜ちゃんと一緒よ」と答えました。
女の子ーー!
「早く言ってよ〜」と、私は思わず声に出してママ友に訴えていました。
ママ友にずっとモヤモヤしていことを話し、「生まれたら性別言うでしょ」と私が突っ込むと、ママ友は舌を出し「へへへ、実は今日のお楽しみにしようと思って言わなかったんだよね」とのこと。私はすっかりママ友の思惑通りになってしまったようです。これにて一件落着。ママ友とは育休中にショッピングモールでお茶をし、お互いの娘を愛でて、ますます仲良く過ごせそうです。
「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。
監修/助産師 松田玲子
作画/キヨ
著者:巳村 糸
8歳、6歳、0歳の子どもを持つママ兼保育士。趣味は旅行、レジャー、ショッピング。家族5人になり、軽自動車を手放して7人乗りの天井が見える車を購入。この夏は初のオートキャンプを計画中。