
寂しさからくる喧嘩の日々
約1年遠距離恋愛をしていた私たち。会えない寂しさがありましたが、次に会う約束を糧に頑張り、初めての遠距離恋愛でたくさんのことを学びました。
しかし、もちろん彼に寂しさをぶつけることも。寂しさから喧嘩も増え、一方的に「会いたくても会えない。周りが楽しそうにデートしているのに私たちは遠距離恋愛中だから顔も見られない」とぶつけることもありました。
その度に彼は「ごめんね、会いたいね。でも〇日には会えるから、そのときいっぱい一緒にいよう」と慰めてくれました。
あと3日で会える、でも…
当時はまだテレビ電話もあまり普及しておらず、電話を毎日1時間〜2時間していました。1カ月ぶりの再会が決まり、「あと3日で会える!」となったとき、久しぶりに会うこともあり、「かわいい」と思ってもらえるように美容室に行ったり、ネイルに行ったり、パックをしたりと私も気合いが入っていました。
そんなとき、急に不安や寂しさが押し寄せてきたのです。私は「あと3日で会えるのに、今会いたい。会いたいと思うときに会えない。寂しいときに会えないのは寂しすぎる」と、不安に思っている気持ちを彼にメール。
しかし、彼からは待てど待てど返信がなく、電話をしてみましたが出ませんでした。
モヤモヤした気持ちを抱えた私はヤケになり、実家に帰ろうか、それともお酒でも買って気持ちをリセットさせようか悩んで、後者を選び近所のスーパーへ行くことに。すると彼から電話がかかってきました。
サプライズに運命を感じて
彼からは「ごめん、今日仕事が長引いて」と言われましたが、冷たい返事しかできない私。
すると電話越しに聞こえるBGMがとても賑やかなことに気づきました。「本当に仕事してた? うしろから聞こえる音が騒がしいよ」と不貞腐れたように言うと、後方から「お待たせです!」と聞き覚えのある声が……。振り向くとそこには彼の姿がありました。
私は驚いて、「え! なんで? 仕事は? え! どうして?」とパニックに。それと同時にやっと会えたうれしさから外にもかかわらず泣いてしまいました。
遠距離前は私の家で半同棲をしており、3日後、私の家に来てくれる予定でした。それを、サプライズのために早く帰ってきてくれ、私を驚かせるために電話も出ずメールも返さなかったようです。家に行く前に「久しぶりだからビールでも一緒に飲もう」とスーパーに来たら、私を見つけたとのことでした。
彼に会えたうれしさから、私は落ち込んでいた気分が一瞬で回復。同時にスーパーで会えた奇跡に運命を感じ、「この人はやさしくて私の気持ちにも寄り添ってくれる。そして何よりこの運命的な出会い。私はこの人と絶対に結婚する」そう思いました。
それから1年後、プロポーズしてもらい彼と結婚。あのとき、私が実家に帰ることを選択していたら、スーパーで会う奇跡はなく、また状況が変わっていたかもしれません。スーパーを選んだこともまた運命だと思いました。また遠距離恋愛で究極の寂しさも味わったからこそ、お互いのやさしさを身に染みて感じれられたと思っています。
原案・文/平津光歩
作画/ちゃこ
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!