男子に生理用ナプキンを見られてしまう
私に初潮がきたのは、小学校5年生のときでした。初潮をむかえたばかりの女の子によくあるように、30日で生理がくるときもあれば2カ月ほどあいたりするときもあり、15歳になるくらいまでは生理周期が安定していませんでした。
そのため、思いもよらないときに生理になってしまうこともありましたが、私が生徒だったころは、生理用品は自分で持っていくのが基本。もしも持っていなかったら、友だちに頼んだり、保健室に行ってもらったりしていました。
小学校6年生だったその日も、私は突然生理がきたものの生理用ナプキンを持っていませんでした。そこで、保健室に生理用ナプキンをもらいにいったところ、たまたま保健室に入ってきたクラスの男子に生理用ナプキンの受け渡しをしているところを見られてしまったのです!
生理をからかわれ男子と喧嘩になる
生理用ナプキンを見た男子は「うっわ。なにそれ。おむつ? 漏らしたの? 汚ねー」といった言葉を私に投げかけ、からかってきました。当時の私はそのからかいを受け流せるほど大人ではありませんでした。なにより生理になっていることを知られたのがとても恥ずかしく、それを隠すために「うるさいな! バカ!」など相手をののしる言葉を言い返しました。そして、そこから喧嘩になってしまったのです。
今これを思い出しながら書いていても、心の底からくだらない、よくある子どもの喧嘩だな……とは思うのですが、当時の私には生理を知られたこと、それをからかわれたことが、絶望的に恥ずかしかったのです。
先生が生理について説明してくれた
結局、その男子と私の喧嘩は、保健室の先生が間に入ってくれて、終わりました。そして、保健室の先生が私をからかった男子に注意してくれたこともあり、それ以降生理のことでからかわれることはありませんでした。
しかし、私の心はモヤモヤしていました。生理が汚いと言われる筋合いも、からかわれる理由もないと思いましたし、生理が恥ずかしいと感じた自分も何か間違っていると感じたからです。
すると、男子と喧嘩した数日後、クラスの担任の先生が授業の一部の時間を使ってクラスみんなに対し生理について話してくれました。生理とは何か、生理の役割、生理のおこるメカニズム……。生理用ナプキンを実際に見せながら生理についてのわかりやすい説明がありました。
おそらく保健の先生から担任の先生に、私とクラスの男子が生理をめぐって喧嘩をした話が伝わり、それで担任の先生が生理について話してくれたのだと思います。
しっかり対応してくれて感謝しましたし、なによりも生理は汚くないことや生理は恥ずかしくないことを強調してくれとてもうれしかったです。
私がまだ小学生・中学生だったころは、生理について話すのはタブーなところがあったと記憶しています。最近は、公立校での生理用ナプキン配布にも現れているように、生理について話すことがだんだんオープンに、そしてポジティブに捉えられているように感じています。私は5歳の娘がいますが、娘も生理をポジティブにとらえられるよう、積極的に生理について教えていきたいと思っています。
著者/レイトン愛加
監修/助産師 REIKO
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