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大流行の可能性も!?妊娠中に「はしか」に感染したらどうなる?

麻疹ウイルスは感染力が強いのでワクチン接種で予防することが最も重要。大人がはしかに感染すると重症化しやすく、妊婦さんは流・早産のリスクも。抗体を持っているママから生まれた赤ちゃんは生後6カ月くらいまでは感染の可能性は低いです。そうでない場合は感染の可能性も。満1歳になったら早めに予防接種を受けましょう。

 

クックパッドベビーをご覧のみなさん、こんにちは!助産師のREIKOです。

 

9月に入り、関西空港の従業員の間で麻疹(はしか)の集団感染が発生したというニュースがありました。さらに、はしかを発症した患者さんが受診した医療機関の救急隊員や医師にも感染が広がっているということです。

 

はしかは感染力の強い感染症のひとつです。そこで今回は、「はしか」についてお話ししたいと思います。

 

はしかってどんな病気?

はしかは麻疹(はしか)ウイルスの感染によっておこる感染症です。麻疹ウイルスの感染ルートはいろいろあります。

 

◆飛沫感染◆

はしかに感染している人のくしゃみや咳などを通じて感染する

 

◆空気感染◆

空気中に漂っている麻疹ウイルスを吸い込むことで感染する

 

◆接触感染◆

麻疹ウイルスが付いた物などに触れることで感染する

 

先ほどもお話ししたように麻疹ウイルスはとても感染力の強いウイルスです。そのため、マスクや手洗い・うがいだけでは感染を予防することは難しいといわれています。やはり、ワクチンを接種して発症そのものを予防することが最も重要です。

 

はしかに感染するとどんな症状が出るの?

麻疹ウイルスに感染すると、10~12日間の潜伏期ののち、咳、くしゃみ、鼻水、目の充血などを伴う38℃以上の熱が出て、口の中の粘膜に「コプリック斑」という白く小さな斑点ができます。

 

その後、一旦熱が下がりますが、すぐに39~40℃代の熱が続きます。それとともに、赤い小さな発疹が体中に広がっていきます。この時期がいちばんつらい時期だと思います。また、肺炎、咽頭炎、脳炎、中耳炎などの合併症が生じることも。

 

合併症がなければ、数日すると熱も下がり症状も回復していきますが、体力の消耗も激しいので完全回復までには時間がかかります。

 

妊娠中のママは大丈夫?

ママがはしかの抗体を持っていれば、感染のリスクは低く、もし発症しても症状は軽く済みます。しかし、そうでない場合、大人がはしかに感染すると子どもよりも症状が重症化しやすくなるといった特徴があります。また、妊婦さんは流・早産のリスクも。

 

風疹と違い、ママがはしかになってもおなかの中の赤ちゃんが先天的な異常を生じるリスクは少ないといわれています。しかし、ママのお熱が高いと羊水も熱くなって、熱めのお風呂にずーっと浸かっているような状態になるので、赤ちゃんにとってちょっとつらい状況になってしまいます。

 

妊娠中は麻疹のワクチン接種ができないので、妊娠前に予防接種することをおすすめします。ただし、予防接種後2カ月は妊娠を避けたいので、その間は避妊が必要なります。

 

 

 

赤ちゃんのはしかを予防するには?

はしかの抗体を持っているママから生まれた赤ちゃんは、免疫をママからもらっているので、生後6カ月くらいまでは感染の可能性は低いです。そうでない場合は感染の可能性も。

 

満1歳になったら予防接種ができるので早めに予防接種を受けましょう。地域で大流行している場合は、1歳を待たずに予防接種を受けることができるので、かかりつけ医に相談してみてくださいね。

 

私も幼稚園児のときに、水ぼうそう、風疹、はしかと立て続けにかかり、最後のはしかのときには「これはヤバいかも・・・」と幼心に思ったことを記憶しています。大人でさえも感染したらつらい「はしか」、小さな子どもならなおさらです。大切なわが子を守るために、周囲の人もワクチン接種をしておきましょう。(TEXT:助産師 REIKO)

 

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