なんでもまねをする次男
次男は2歳になってから言葉をより理解できるようになり、私と妻が言うことを反復したり、長男の行動をまねしたりと活発になってきました。うれしい反面、まねをして良いことと悪いことを区別することはまだ難しく、してはいけないことをしたときは叱っています。しかし本人は叱られているにもかかわらず笑っていたり、反撃をしてきたりと強情な面も……。
叱られているときのことは特に印象的なのか、そのときの言葉やしぐさを頻繁にまねするため、私と妻は心配しています。保育園に通っているのですが、お友だちに対しても良くない言葉を使っているのかなという不安もありました。
泣いている長男に次男が…
ある日、悪いことをして私に叱られて泣いてしまい、なかなか泣きやまなかった長男。次男は叱られていることを理解したのか、ずっと黙って見ていました。すると次男はティッシュを持ってきて、泣いている長男に寄り添い、頭をなでながら涙を拭いてあげていたのです。
そして「大丈夫だよ、泣かないでね」と声をかけ、泣かせた私に対しては「あっぷしないでね(叱らないでね)!」と怒っていました。初めて見せた次男の姿に驚きましたが、思わず笑ってしまいました。
いつも言っている言葉だった!
次男が長男にかけていた言葉は、私と妻が子どもたちが泣いてるときにかける言葉とまったく同じでした。そして、私に対する怒り方は、長男が次男を泣かせたときに、私や妻が長男を叱る言い方そのものだったのです。
怒るときの言葉やしぐさなど、あまり良くない言葉づかいを頻繁にまねしているのではないかと心配していました。しかし、叱るとき以外に私と妻が言っている言葉や行動も、ちゃんと次男に伝わっていたのだとうれしくなりました。
次男がまねする言葉や行動は、使い方が間違っているときもあります。しかし、次男なりに使うシチュエーションを選び、どの言動が最適か、その行動にどのような意味があるのかを理解しているのだなと思いました。また、周りをよく観察できる時期になり、普段の自分の言動もしっかりしなくてはと考えさせられる出来事でした。
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イラストレーター/あさうえさい
著者:佐藤 稜
6歳と2歳の2児の父。サラリーマンとして働きながら副業としてライターを目指す他にブログ記事も執筆中。
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