「ついてきてくれ」彼からプロポーズ
中学生のときに出会い、私が彼と付き合い始めたのは高校生のころ。社会人になっても同じ街に住み、その関係は変わらず続いていました。私は結婚するならこの人とがいいな、この人しかいないなと思っていました。
ところが、社会人になって3年目、彼に転勤の辞令が。しかもその場所は、このとき住んでいた街から電車で6時間の距離。彼はこのとき、プロポーズするなら今しかないと思ったようで、意を決したように私に「ついてきてくれ」と力強く言ってくれました。
私は彼のプロポーズを…
「ついてきてくれ」と言われ、もちろんうれしい気持ちもありましたが、私はその場で「今は無理」と断りました。なぜなら、このとき私は仕事が波にのってきて、楽しくて仕方がなかったからです。彼といるときも、私は仕事の話ばかりしていたように思います。
彼についていくということは、その仕事をやめなければなりません。彼と結婚はしたいけれど、仕事をやめるという選択は、このときの私には考えられなかったのです。
ただ、次第に…
住む場所が遠距離になってからは、1~2カ月に1回会えるかどうか。それでも私たちは、お互いにスケジュールを調整しながら、なんとか付き合いを続けていました。そうしていくうちに、私のなかでの価値観が変わっていき、やはり仕事をやめてでも、この人と一緒にいたいと思うようになりました。
そして、彼からのプロポーズから5年後、今度は私から「結婚してくれますか?」と彼にプロポーズし、彼は待っていたと言わんばかりの笑顔で「はい」と答えてくれました。
もし1度目のプロポーズのときに、中途半端な気持ちでついていっていたら、結婚生活はうまくいかなかったかもしれません。そう考えると、私の選択は間違いではなかったのかなと思います。5年も待ってくれた彼には感謝の気持ちを忘れず、これからもお互いを尊重しあえる夫婦でいたいと思います。
著者/斉藤ひかり
イラスト/マメ美
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!