検査後、発音や今後の課題が明らかになって
発達検査を終え、今後の発音、言葉の訓練において、くぴこの言葉の状態について先生から見立てを受けました。
通常3歳までの発音の誤りは「おかあさん」を「おたあさん」、「さかな」を「さあな」など口唇口蓋裂に関わらずどの子にもあるものだそうです。
そのため、3歳までは発音の異常を断定することはないとのことでした。
そして4歳以降からは聞き取る力が増して、発音のほとんどが大人と変わらないものになっていきます。
しかし、口唇口蓋裂による口の形や口の働きにより、発音がはっきりとしない、聞き取りづらいということ事があり、言葉や話し方の修正のため、訓練を必要とする場合があります。
さらに口唇口蓋裂を持つ子のなかには、発音の発達に通常とは異なる場合があるそうで……!?
くぴこ場合は、以前から言われていた喉を使って発音している節が4歳になっても変わらず、のど仏の中の仮声帯を使ったところで発音する「声門破裂音」があると診断を受けました。
この発音は喉を強く閉じて息が詰まったような発音になるので「キ」が喉を詰めたような「クァ」とか「ケァ」というような音に聞こえるので、この発声の改善の訓練が必要だと説明を受けました。
それと合わせて、唇や口の中のそれぞれの場所や機能を使って、正しい音を出せるように言葉の訓練をおこなっていくそうです。
正しく発音をするために、少しずつ訓練を積み重ねていくので、大変地道な作業ですが、最終的には小学校に上がる前にすべての言葉の形が整うことが目標だと、詳しい治療目標の説明を受けました。
赤ちゃんのころから3歳までは発達の促しのため楽しい雰囲気で、訓練というよりは遊んでもらっているような雰囲気でした。
しかし、4歳からが本格的な訓練や指導が始まりだということを先生から改めて言われ、本当の言葉の治療が始まるというのを改めて強く実感しました。
2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/助産師REIKO