大変だった産後の生理
私は30代後半に妊娠しました。つわりもなく、普段と変わらない妊娠期間でした。それに妊娠中は生理がないことが本当にラクで、うれしく感じていました。
しかし、産後2カ月で生理が再開してからは体調が不安定に。当時の私は育児への不安や、夜間授乳による寝不足があり、心身ともに疲れが溜まっていました。そのうえ、妊娠前よりも生理痛が悪化したことで、毎月の生理がとても憂うつになりました。
そんなときに問題となったのが、生理中に息子と一緒に入るお風呂です。息子が1歳のころまでは、そのまま入りたくないなぁと思っていたので、経血量が多い日にはタンポンを使用し、入浴。ただ、普段ナプキンのみで過ごしていた私には、タンポンを毎回使用することがとても大変で、面倒に感じていました。
2歳になった息子が経血を見て…
息子が2歳になるころには、入浴時にタンポンを使用しなくなりました。そして息子がある程度言葉をしゃべれるようになり、生理時にお風呂に一緒に入ったときのこと。
湯船に入る前に体を流していたら経血が少し出てしまい、それを見た息子は「ママ、あか! あか! いたい??」と不思議そうな表情。その場では「これはお風呂場の汚れだよ〜」と、経血をすぐ流しごまかしていましたが、これから先も続くものだし、いつまでも隠し通せるものではないと思い、息子にきちんと説明しようと決意したのです。
病気ではないんだよ
私は息子に、「女の人は1カ月に一度おまたから血が出ちゃう期間があるんだよ。でもそれは怪我してイタイイタイだからじゃなくて、おしっこしたりうんちするのと同じことなの。病気じゃないから心配しなくて大丈夫なんだよ」と、ゆっくり説明していきました。
まだ2歳だった息子は最初よくわからないといった様子でしたが、その後たまに夜間の経血もれでショーツを洗っている私を見て、「おまたから、血出ちゃったの?」と血を見てもあまりびっくりしなくなっていったのです。
今では5歳になった息子。生理中の入浴時に経血を見ても「また血出ていったね〜」とあまり気にせず、生理というものにかなり慣れてきた様子です。
息子の成長を振り返ると、女の人は生理で血が出るということに、小さいころから慣れさせておくのも大事なのかもしれません。息子には生理への理解を持ってもらい、私を含めた生理中の女性への配慮ができる子になってほしいと思っています。これから息子が大きくなったら、生理についてより詳しく教えるつもりです。
著者/竹の内 由紀
イラスト/マメ美
監修/助産師REIKO
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