母乳育児していると、おっぱいが足りているのか、心配なときがあります。せっかく飲んだのに勢いよく吐いてしまう、栄養不足なんじゃないかと悩み、赤ちゃんの睡眠時間も短い、そんなわが子に奮闘した経験を紹介します。
悩んだ新生児期
新生児のころから、娘は母乳を飲んだ後に吐いてしまっていました。ゲップをきちんとしても、たくさんダーっと吐き、すっきりした感じでごきげんで眠る・・・。
起こさないようにとべたべたの服の中にガーゼを突っ込んで、そのまま寝かせてました。
1時間もするとまたグズグズいうので紙おむつをかえて着替えもして、またおっぱいを1時間も吸う。その繰り返しに疲れ果てました。脱水や栄養不足が怖くて、ミルクもあげました。
おっぱいを吐く理由は赤ちゃんならでは
栄養不足じゃないかと心配でした。標準範囲内ではありましたが身長も体重も小さめで不安でした。内臓の病気なのかと心配して乳児健診で先生に相談しましたが「大丈夫ですよ。問題ないです。」それだけでした。
その頃、本で知ったことがあります。それは「赤ちゃんの胃袋は大人の形と違い、とっくりのような形であるために、飲んだものが戻ってきてしまいやすい」ということです。成長と共に胃の形も変化するのだそうです。
胸が小さくてもおっぱいは出ます
産後すぐに搾乳器を使ってみたら、ビュービューとたくさんおっぱいが出てびっくりしました。生後3カ月になると吸う力が強くなるので、さらにおっぱいが出やすくなります。
今思えばおっぱい不足ではなかったのですね。たくさん吐いてしまってもそれは仕方ないことで、おっぱいでもミルクでもいいからまた飲めばOK。寝る時間にも差があります。赤ちゃんの個体差に付き合うしかないのです。
娘と同じように吐きやすい赤ちゃんは少なからずいます。いろんな情報に惑わされないで落ち着いた気持ちで赤ちゃんとのおっぱいタイムを楽しんでほしいです。心配なことは小児科を受診して相談しましょう。(TEXT:小林あこ)