妻ができないときは夕食を作ってあげたり、皿洗いもゴミ出しも、ご近所づきあいだって、ちゃんとやっていた。
仕事も順調で、家庭も穏やか。どちらも充実した幸せな日々……「こんな日々が一生続けばいい」そう願っていたのに、妻は家を出て行ってしまった。
「やっておこうか?」という妻のやさしさに甘え、善意を搾取していた……
妻が家を出て行って、やっと気づいた夫は?
「僕と帰ってこない妻」第129話
「俺は働いているんだから」
「働いていないんだからやるのは当然」
本当は仕事が大好きで、自分よりも給料がよかった妻。
そう、自分の自尊心を保つために、妻をずっと下に見てきたんだ……。
クリーニングも手土産の用意も、家事も、娘のこともすべて働いていない「妻がやって当たり前」だと思っていた。
心の奥に潜む「妻を蔑む気持ち」にようやく気づき、後悔しはじめた夫。その後……?!