私たちが事実婚を選んだ理由
私は仕事関係の交流会で出会った彼と、事実婚生活を送っています。私たちはお互いに一度、結婚・離婚を経験しており、お互いに子どももいます。現在は彼と一緒に暮らして7年。お互いに婚姻関係は望んでいません。
結婚しない理由は、「婚姻届を出す理由」が見つからないからです。お互いに一度離婚を経験しているからこそ、そう思うのかもしれません。もちろん、社会保障などを考えると扶養家族になったほうがいいのかもしれません。しかし、それぞれ仕事をし、自立した生活を送っている私たちにとっては、籍を入れるメリットがなかったのです。
そのうえ、私は自分の名字を変えたくなく、前夫との間に子どもが2人いることもあり、彼との子どもは望んでいませんでした。その思いは彼も同じでした。
事実婚の生活は?
出勤時は彼が車で送ってくれ、お互いの仕事が終わると2人で営んでいるバーへ。バーで一緒に働き、2人で帰宅します。ほぼ毎日、長い時間を一緒に過ごしています。
いつも一緒にいるため、よく「ご夫婦ですよね?」と聞かれます。事実婚は法律的には夫婦ではないのですが、「夫婦ではないです」と答えると、その場を変な雰囲気にしてしまうかなと、そういうときは「夫婦みたいなものです」と答えるようにしています。
また、彼を知人や友人などに紹介する際は、「うちの主人」「うちの夫」ではなく、「うちのダーリンです」と言っています。最初は自分でも「ダーリンって!」と思うこともありましたが、彼を紹介するには一番しっくりくる言葉で、今では普通に言えています。
事実婚といえど、結婚生活は一般の婚姻関係のある夫婦と変わらないと思います。いつまでも結婚前の恋人同士の感覚でいられることもあって、より強い気持ちのつながりを感じています。
ただ、ひとつ残念なことは「結婚記念日」がないことです。籍を入れた日や結婚式をした日が存在しません。彼との結婚式を挙げたいと感じることはあり、もし挙式の機会があれば、その日が2人だけの記念日となったらいいなと思っています。
著者/森 しほ
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