このままだと重なる!
その日とは、ずばり結婚式と新婚旅行です。当時、遠距離に住んでいた夫のもとへ引っ越すため、引っ越しの準備を始め、結婚式と新婚旅行の準備、退職の引継ぎなどで忙しい毎日を送っていました。そのせいか、生理の周期が不安定になり、ひどいときには2週間ほど遅れることもありました。
「このままでは、生理が結婚式と重なるのでは」と気づいたのは結婚式の2カ月前のことです。生理を記録しているアプリで確認しても、やはり開始予定日は結婚式の日です。
しかも、結婚式の翌日から新婚旅行で海外へ行く予定でした。いくら痛みはないとはいえ、せっかくの記念すべき日が生理で楽しめないのは嫌だと思い、生理をずらす方法がないか調べることに。すると、ピルを使用して生理日を調整できることを知ったのです。
ピルって大丈夫なの?
しかし、今までピルを使ったことはありません。調整したい生理予定日までは時間があったため、ピルについてさらに調べました。すると、低用量ピルや中用量ピルを使用することで、生理を早めたり遅らせることができること、デメリットとして吐き気やむくみなどの副作用が出る人もなかにはいるということがわかりました。
大切なのは、きちんと病院で診察を受けて自分の体に合ったピルを処方してもらうこと。副作用は不安だったものの、近所にある産婦人科をいくつかピックアップし、受診することにしました。
生理を早めてよかった!
受診し、私が選んだのは低用量ピルを使い生理を早める方法です。希望日に生理が始まるという保証はないものの、移動させたい生理予定日まで余裕があること、結婚式までには薬を飲み終えられることが大きな理由でした。
病院でも詳しく説明をしてもらえたため、安心してピルを服用できました。そして幸い副作用もなく、無事に結婚式の3日前には生理が終わり、最高の状態で結婚式当日を迎えることができたのです。結婚式も新婚旅行も思いっきり楽しめました。
いつも順調だから大丈夫、と気楽に考えていた私には貴重な経験でした。これ以降、ピルを使うことに抵抗はなくなり、旅行や結婚式に参加する際には病院で低用量ピルを処方してもらうようになりました。
もし、学生のときにこのことを知っていたら、大事なテストや試合に向けて生理を調整できたのにな、ともったいなかったかなという気持ちでいっぱいです。今後も、自分の体と相談しながら生理とじょうずに付き合っていきたいです。
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著者/西山百々
監修/助産師 REIKO