まだ抵抗力の弱い小さな子どもを保育園に入れると、当然ながら病気三昧。育児と仕事に奮闘するママは、子どもの体調が気がかりですよね。
仕事が忙しいときに限って、保育園から呼び出しがあるとどう感じますか?今回は、私が体験して学んだことをお伝えします。
スムーズな職場復帰ができずに苛立つ日々
私はわが子を1歳になったばかりで保育園へ入れました。すると仕事復帰した初日から保育園の呼び出し。初めての環境に慣れないことから体調を崩し、そのため仕事復帰後、半年ほどは私も会社を休むことが多くなりました。1カ月のうち2週間保育園へ行けたらいい方でした。
そんな環境で周りに迷惑をかけながらの仕事復帰は、周囲の目が厳しくもありました。こんな状態で仕事を続けていいものかと悩みました。
何がいちばん大切なのか分からなくなった
まだ抵抗力の弱い1歳児。病気にかかりやすく、突然の環境変化に順応できないのは当然のこと。それを分かっていながら、わが子にイライラしてしまったのが正直なところでした。
体調を崩したわが子を心配するのが当たり前なのですが、当時はそんな気持ちになれる余裕すらなかったんです。とくに繁忙期に仕事を休むと、休日出勤しなければならないこともあり、保育園の呼び出しがあると「どうしてこんなときに?」と真っ先に感じてしまったんです。
ひとりで抱え込まない!
私に立ちはだかったのが、子どもと仕事どちらを優先するのかということ。もちろん子どもは大切です。しかし、正社員として働く以上「責任」がのしかかってきます。仕事を休むにも限度があると感じていたんです。
この問題を解決すべく、重病でない限りは義母に見てもらうことにしました。また、子どもの体調がいつもと違うと感じたときも義母に預けます。周囲の協力がなければ、仕事と育児の両立は難しいものだと肌で感じました。
周りから見たら「当然子どもを優先」と思うかもしれません。しかし、職場環境や自分が置かれている立場によっては、仕事を優先せざるを得ないときもあるはず。そんなとき、周囲の協力が不可欠だということをこの体験を通じて学びました。(TEXT:田中由惟)