出かける前に自己申告
これは私が小学校6年生のころの話です。この日は父方の祖父母と私、妹の4人で出かける予定でした。お互いの予定が合わず滅多に一緒に出かけられなかったので、久しぶりの4人でのお出かけでした。しかし、お出かけ当日の朝、私は生理に……。
家まで迎えにきてくれた祖父母に生理がきてしまったことと生理痛が重いから迷惑をかけるかもしれない、ということを伝えました。
すると、祖父が「なんで今日に限って生理がくるんだ!」「それくらい操作しろ!」「生理痛は気からくるんだ。痛くないと思えば痛くない!」といきなり怒鳴ってきたのです。
生理痛を訴えると怒られる私
祖父母とあまり交流がなかった私は「じゃあ行かない」とも言えず、予定通りお出かけすることに。祖母は私をかばってくれず、妹も祖父に圧倒され言い返せませんでした。
しかし、時間が経つにつれ、私の生理痛は徐々に悪化し、ついに耐えきれないほどに……。生理痛の薬は持っていましたが、薬を飲むための飲み物を持っていなかったので「薬を飲みたいから水を買いたい」と伝えると祖父に却下されてしまいました。
恐らく「のどが渇いたから」ではなく「薬を飲みたいから」という理由が気に入らなかったのでしょう。
祖父の機嫌を損ねないために…
妹が薬を飲めない私をかわいそうに思ったのか、「のどが渇いた」と言って飲み物を祖父母に買ってもらいました。そして、2人が見ていないところで私はこっそり妹から飲み物をもらい薬を飲んだのです。おかげで、薬が少しずつ効いてきて、体のだるさはあるものの痛みはあまり感じない程度に収まってきました。
その後は祖父の機嫌を損ねないため、言動に注意し、生理痛を必死に隠しながら過ごし、1日を終えました。
ただ、この一件で生理に理解のない祖父と、同じ女性なのに私をかばってくれなかった祖母のことがもっと苦手になり、その後一緒に出かけることはなくなりました。
祖父がどうして生理に理解がないのか、祖母はどうして私をかばってくれなかったのかはわかりません。でも、この一件で、いつか私に子どもができたら、男の子でも女の子でも他人の生理痛に理解のある子に育つように教育したいと思いました。
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著者/佐藤里桜
監修/助産師 REIKO