「もしかして、これは!」PMSの症状を実感
「PMS」。これは私には無関係だと思っていました。複数の知人からPMSの症状がつらいこと、その症状で彼氏や夫、子どもたちを不快な気分にさせてしまうということをよく聞いていました。
同じ女性でもここまで月経の症状に差があるのだと感じていましたが、まさか自分自身もPMSに悩まされるとは……。
それはわが子を出産して月経再開後、月経前になると気持ちの浮き沈みが激しくなることに気付きました。はじめは育児からくる気持ちの変化だと思っていましたが、次の月の月経前もその次の月の月経前も同じようなマイナスの気持ちが出ては小さいことでイライラしたり、ささいなことで悲しくなり涙をしたり……。この繰り返しでした。
毎月そのような浮き沈みの感情が出てくるようになったため、「もしかすると、これは!」と思いカレンダーにチェックを入れることにしました。
イライラして八つ当たり…数々の症状が
印をつけたカレンダーを毎月見てみると、見事に月経2〜3日前に気持ちの変化が出ていることに気付きました。
ネガティブな感情やイライラ、失望感、情緒不安定などのほかに、むくみや倦怠感、腰痛、たまには吐き気の症状も見られるように。さらに、イライラから夫やわが子に八つ当たりをするようにもなってしまいました。
PMSは感情のコントロールが難しく、どれだけ自覚していても、気付いたときには「また家族にあたってしまった」ということがあります。また、そのことが原因で自己嫌悪になり、泣いてしまうという負のループが2〜3日続くようになりました。
妊娠前はまったく感じなかったPMS。知人が教えてくれたPMSのつらさや悩みを自分自身も感じるようになったのです。
夫にPMSについて話すと…?
突然始まった感情の乱れに、夫もはじめはとても戸惑っていました。「今日どうした? 何かあった? 体調悪い?」と心配してくれるのですが、やさしく声をかけてもらうと涙があふれ、「そんなピリピリしないほうがいいよ?!」と声をかけられると、「何も知らないくせに!」と突き放していました。
「このままでは夫のこともストレスになってしまう!」と思い、女性にはPMSという症状があること、女性特有のホルモンバランスで心や体が乱れることをしっかり理解してもらおうと、ネットで調べたPMS症状や婦人科でもらったPMSの資料を見せ、夫に説明することに。
すると夫は涙を流し、「もっと早く言ってほしかった。思ってもいないことをきつい言葉を◯◯(私)が言っていることを感じていたし、自分自身が一番望んでもいない感情になるっていうことは、◯◯(私)のせいではないからこれからじょうずに付き合っていこう」と言ってくれました。
八つ当たりされる夫もつらいはずなのに、PMSを理解し向き合ってくれようとする夫に感謝の気持ちでいっぱいでした。
月経痛に差があるように、PMSがない人、軽い人、ひどい人とPMSにも差があることを改めて知ることができましたし、女性の体は年々年々変わっていくということを身をもって学びました。
漢方で症状を落ち着かせる方法もあるようですが、まずは夫やパートナーにしっかり症状を理解してもらうことが大切。それでも男性には理解し難いこともあるかもしれません。そんなときは「症状が出たときどうしたらいいか?」など話し合うことで、PMSともパートナーともじょうずに付き合っていけるのではと思っています。
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!
著者/平津光歩
監修/助産師 REIKO