突然の嘔吐の原因は胃腸炎
深夜1時、急に息子がゴポッゴポッと喉を鳴らして、ガクガク震えながら起き上がり嘔吐しました。。私は息子が窒息しないように顔を横に向け、急いで鼻と口に溜まっている嘔吐物を出しました。しばらくの間苦しそうに泣いている息子を、私は抱っこして朝が来るのを待ったのです。
翌朝、息子は38.2度の熱があり、食欲はまったくなし。朝一番に小児科で診察していただいたところ、胃腸炎だろうとのことでした。医師から「脱水症状になるのが怖いから塩分と水分をしっかりとらせて。お味噌汁を薄めたものや経口補水液が良いよ。食欲が戻ったら離乳食は1つ前の段階から食べさせて、少しずつ元の状態のごはんに戻してね。バナナなんかはとても良い食べ物だよ」と詳しく説明していただき、整腸剤と、38.5度以上の熱が出たときのために解熱剤も処方してもらいました。
川崎病の疑い!? 結果は…
しかし、その夜、息子の熱が39.5度まで上がってしまったのです。坐薬を使うと一旦38.5度まで下がりますが、数時間後にまた熱が39度台まで上がってしまうという繰り返しでした。息子の嘔吐は止まりましたが、熱が2日経っても下がらず41.8度まで上がったため改めて病院を受診。
医師からは「BCG(ワクチン)のあとが腫れているし、体にうっすらだけど発疹が出ているから胃腸炎の他に川崎病も併発しているかもしれない。念のため血液検査をして、川崎病なのか確認しましょう」と言われました。川崎病かどうか確認するために手の甲からの採血が必要で、暴れると危ないからと息子は看護師さんと別室へ。扉の外から息子の凄まじい泣き叫び声を聞いて、私は胸が張り裂けそうでした。
検査の結果は特に異常なし。「もしかしたら突発性発疹かもしれない。熱が下がったころに体中に発疹が出たら突発だと思ってね。発疹は数日で自然と消えるから、そのまま放っておいても大丈夫」とのことでした。
突発性発疹ではなかった
その後すぐ熱は下がりましたが、息子の体に発疹は出ませんでした。改めて病院を受診すると、突発性発疹ではないが特に異常なしとのこと。胃腸炎にしては熱が続いたため、息子は他の原因不明の病気を併発したようでしたが、回復に向かっていることや検査結果も異常がないため様子見ということになりました。
念のため、他のクリニックにて新型コロナウイルスのPCR検査と抗体検査もしましたが、どちらも陰性。そして息子が嘔吐した日から1週間後には熱も下がり、食欲も出てきてすっかり元気になったのです。
SOSを出していたのにごめんね
嘔吐をした前日の息子はいつもより甘えん坊でかんしゃくを起すことが多く、今思い返してみるとなんだか熱っぽかった気がします。そして嘔吐する数時間前はいつもより激しく夜泣きをして、起きる回数も多く少し震えていました。
息子は言葉がまだ話せない分、私にしっかりSOSを出してくれていたのにきっと気のせいだろうと、息子のSOSを無視してしまったことを深く反省しました。もっと早く息子の変化に気づき、速やかに小児科を受診していたら、ここまで長期化しなかったかもしれません。
息子は初めての熱と嘔吐の症状が出て以来、特に何事もなく元気に過ごしてくれて、現在1歳3カ月になりました。これからも息子の体調や様子を注意深く見守り、今度こそ彼のSOSに気づけるようにしたいと強く感じています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師 松田玲子
著者:米久 熊代
1歳児男児の母。人材会社や人事の仕事を経験し、夫の転勤を機に退職。現在はフリーランスとして前職関係の仕事とライターをしながら、プレママ・新米ママ向けブログを運営中。