「想定外！」修学旅行での悲劇。生理で万全の対策をしたつもりだったのに

 

修学旅行でいちばん楽しみにしていたカヌー体験は修学旅行3日目におこなわれる予定でした。修学旅行3日目はグループ単位で動く予定となっており、グループ別にいろいろな体験をするのです。

 

私のグループは、私を含め全員が初めてカヌーを体験するということで、みんなでわくわくドキドキ！ しかし、カヌー体験の前日になって急に、私と、同じグループの女の子が生理になってしまいました……。

 

2人とも念のためナプキンを持ってきていたので、対処はできたのですが、「万全の体調でカヌーを楽しみたかったのに……」と、私も彼女も楽しみだったカヌー体験が憂うつになってしまいました。

 

予約を変更することができなかったので、私たちのグループは予定通り、カヌー体験に出かけました。カヌー体験には、動きやすい半そで半ズボンで参加。いったんカヌーに乗ってしまたら、いつナプキンを替えられるかわかりません。私たちは念のため、夜用のナプキンをつけ、経血漏れを防ぐことに。

 

しかし、タンポンや昼用ナプキンではなく、夜用ナプキンをつけたことが裏目に出てしまいました。

 

というのも、時間が経つにつれて、カヌーの内部に海水が入り込んできたのです。そして、徐々にズボンや下着に海水が浸透し、夜用の大きいナプキンもいつの間にかびしょ濡れに……。私も彼女も、なんともいえない不快感に襲われながらも、なんとかカヌー体験を続けました。

ナプキンまで濡れてしまい、生理中だった私たちのテンションは一気に下がってしまいました。ただ、ほかのグループメンバーに気をつかわせるわけにもいかないので、私たちは必死に楽しんでいるふり……。しかも、下半身が濡れて体が冷えたせいか、体がだるくなり生理痛もひどくなってきて……。

 

初めてのカヌー体験で、最高の思い出になるはずが、最悪の思い出になってしまいました。私は今でも「せめて修学旅行の後半、カヌー体験が終わってから生理がきてくれたら、もう少し楽しめたのになぁ」と思ってしまうほどです。

 

 

このときの修学旅行で、生理がきてしまったときのことを考えて、体力が必要なものや、水に濡れてしまう体験を避けたグループもいたようです。私たちも万が一の事態を考えて、別の体験を選べばよかったと後悔してしまいました。

 

著者／佐藤里桜
イラスト／マメ美
監修／助産師 REIKO