料理は当番制
私たちは共働きだったため、結婚して同居するようになると、家事を均等に分担しようと話し合いました。洗濯は私、掃除は夫、と家事の項目ごとに分担。ただ、料理に関してはどちらかが毎日やると負担が大きくなってしまうことから、平日は私、土日は夫というように、曜日による当番制になりました。
その後、私たちは2人とも大学時代にひとり暮らしをしており、自炊経験があったため、料理当番は特に問題なく回っていきました。
なぜか夫の作る洋食だけがまずい
ひとり暮らしのときとは違い、食べてもらう人がいるという状況と、ほぼ毎日自炊する生活を続けたことで、私たち2人は料理の腕をぐんぐん上げていきました。ちなみに私の作る料理は、どれも家庭料理としてはそれなりにおいしい、という感じ。しかし、なぜか夫の作る「洋食」だけは、どんな料理でもまったく上達しませんでした。
夫の名誉のためにいえば、夫のつくる中華料理は非常においしく、私が作るよりも数倍おいしい料理もたくさんあります。和食も前より上達しており、おそらく私の作るものとほぼ変わらないおいしさでしょう。
しかし、なぜか夫の作る洋食だけ、いつまで経ってもまずいのです。
3年経っても上達しない
料理自体がまったく上達しないのであれば、単純に料理に向いていないのかな、と割り切ることもできます。しかし夫の場合、洋食以外は本当においしいのです。
洋食以外に関しては、1度目に失敗した料理でも何度か挑戦すると、おいしくなっていきました。しかし、洋食だけは3年経っても、いまだに同じ料理をずっと失敗しています。
こんなに上達しないなんて、もはやわざとやっているのかとも思いましたが、本人はいたって真剣。自分でも原因がわからず、首をひねっています。
私は、料理そのものの向き不向きだけでなく、料理のジャンルにも向き不向きがあり、世の中にはいろんな人がいるものだと改めて感じたのでした。
夫の洋食は食べられないほどまずいというわけでなく、私も人を指導できるほどじょうずではないため、失敗することを特に追及していません。夫も、洋食がうまく作れるように試行錯誤し、努力しています。その努力が実ったのか、現在は10回に1回ほどは成功するようになったため、今後も、夫の料理の腕の成長を温かく見守っていこうと思います。
著者/百田
イラスト/マメ美
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