甥っ子、姪っ子を激愛する義母
夫には兄と弟がいます。その兄弟はどちらも結婚しており、最近、第一子が生まれました。義母は生まれたばかりの初孫たちにメロメロ。義実家には子どもたちが遊ぶおもちゃや子育てグッズ、お菓子などが溢れかえっています。甥っ子、姪っ子たちは私からしても本当にかわいく、2人が生まれたおかげで義家族での集まりにも癒しができました。
しかし、2人が生まれたころを境に、義母から子どもを産んでいない私への風当たりが強くなったのです。
子どもを産まない私に対し…
動物が大好きで、生涯にできるだけ多くの犬を保護したいという理由から、子なし夫婦として生きていくことを決めた私たち。結婚したからには子どもを産むべきと考える義母は、私に持論を押し付けてきます。
「あなたみたいに子どもを産まない人が増えてるけど、正直どうかと思うわよ。女として生きている意味があるのかしら。」「あなたの人生だから自分で決めればいいわ。でも息子は本当は子どもが欲しいんじゃないの? あなたの考えに従って気をつかっているだけだと思うわ。自分の子どもをもてなくてかわいそうだと思わない?」
これが義母が私に放った言葉の一部です。会うたびに言われているので慣れたものですが、心のなかでは毎回相当なダメージを受けてきたのは、言うまでもありません。
夫が義母に反撃!
義母が嫌味を言うタイミングは私と2人きりになったとき、あるいは義母と嫁たちの女性陣のときだけ。そのため、夫は私が嫌味を言われている現場を見たことはありません。
しかし、たまたま夫のいるときに義母が私に嫌味を言ってきたことがありました。
それは、義母と嫁たちが「子どもの夜泣きが……」と、子育ての大変さについて話をしていたときです。私は口を挟まずに聞いていたのですが、突然義母が私に、「あなたは子どもを産んでいないしわからないわよね~。話に入れなくてかわいそうだし、この話は子どもがいる人だけでしましょう」と言ってきたのです。
すると、偶然そこに居合わせて話を聞いてしまった夫が「いや、なにそれ。いつもそんなふうに言っているの? 次にそんなことを妻に言ったら親子の縁を切るからな!」と激怒。義母は「ごめんなさい。悪気はなくて」と、焦ったように夫に謝りました。夫の反撃が効いたのか、それから義母が私に持論を押し付けてきたり、嫌味を言ってきたりすることはなくなりました。
義母からは、ずっと嫌味を言われ続けてきました。生き方そのものを否定するような発言をされたとき、夫が私の盾となって守ってくれたことが、本当にうれしかったです。
「夫婦は子どもをもつべき」と考える義母から非難されるたびに、私たちの考えは間違っているのだろうか、許されないのだろうか、と悩みました。
でも、子なし夫婦という選択は、夫と2人で考えて出した答えです。嫌味を言われて傷つくこともあったけれど、夫が私を守ってくれたこともあり、2人で出した答えなら決して間違いではないと、今では胸を張ってそう言えます。
著者/斎藤セイカ
作画/霜月いく
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