初産と経産婦さんでお産って違う?
今回はご自身も12人の出産を経験し、さらに助産師としても数々のお産に立ち会ったHISAKOさんがお産について教えてくれています。
HISAKOさん曰く、初産の方と経産婦さんでは出産にかかるまでの時間がかなり違うそう。傾向として初産の方はじわじわと時間をかけながら子宮口が広がっていき、子宮口が6〜7cmに広がるまでに15時間程かかるのが一般的だそう。 それに比べ、経産婦さんは初産の方に比べると子宮口が6〜7cmに広がるまでの時間が早いのが特徴です。
初産の方はお産の際に叫ぶ方が多め。それってなぜなの?
ちょうど子宮口が7〜8cmほどに広がっている頃は、陣痛の時間は長いけど、まだ辛さがMAXまではいかない状態。 この時間帯が長い初産の妊婦さんは、「もう無理〜!」など大声で叫んでお産に励んでいる方が多いのだとか!
経産婦さんは静かなお産が多め。自分で痛みのコントロールをするママも
逆に、子宮口が6cm〜7cmまで広がるのが早い経産婦さんは、痛いけどまだ我慢できる…という時間が短く、いきなり痛さがMAXの状態になる人が多いよう。すぐにお産につながるため、割と静かに冷静なお産をされる方が多いようです。
低い声を出しながら体を動かして痛みのコントロールをするなど、今までの出産経験を元に自分なりのリラックス方法を持っているというママもたくさん!
お産の時に叫んでいるママが多いのには、しっかりと根拠や陣痛のメカニズムが関係しているんですね!
初産の方と経産婦さんでのお産に違いがあることもHISAKOさんの話を伺い納得です。 陣痛の際に面白いことを叫ばれているママも多いようですよ♪
HISAKOさんが実際に出産に立ち会った方々のおもしろエピソードは、動画でチェックしてみてくださいね。
「叫ぶお産」は決してダメなんかじゃない
声を出したり騒ぎ立てるお産が間違っていてダメ!なんてことは決してないんです。 「お産でこんなに叫んでしまったからダメ人間だ…」、「私が弱いから声を出してしまうのね…」などと、お産の際に叫び声をあげてしまうことや、パニックになって騒ぐお産をマイナスに捉えなくても大丈夫!とHISAKOさんは話してくれています。
これは、HISAKOさん自身も多くの出産を経験したり、助産師として多くの出産に立ち会って実体験で感じたことなんだとか。
静かに産むことが良いお産だと思っているママもたくさんいますが、お産の時に叫んでも全然大丈夫!ママの叫び方や声、表情のちょっとした変化は助産師にとってもお産の兆候を知る大切なバロメーターになっているんですよ。
また、叫んでいるからといって、冷静なお産ができていないかというとそんなことは決してないそう。
叫ぶことがリラックスに繋がるという方も結構多く、出産の時の話をじっくり聞いてみたら、叫びながらも頭は冷静!リラックスしてお産に挑めているじゃない!というパターンはよくあるそうです。
ママはみんなしっかりと出産に向き合って挑めているんですね。
ちなみに、HISAKOさんは4人目のお子さんの出産の際には「歌うお産」を行ったそうです。そのエピソードも動画内でお話されています♪
命懸けのお産。ママが一番リラックスできる方法で
お産は赤ちゃんにとってもママにとっても命懸けです。 叫んでもいいし、動きながらのお産をしても大丈夫!叫びすぎてしまったからといって助産師の皆さんは迷惑に思うことはないそう。 本能のままに、リラックスできて冷静なお産であれば、叫び倒すお産も静かなお産もどちらも良いお産ということなんですね。
動画では、HISAKOさんの助産師になりたての頃に立ち会ったお産のエピソードや、HISAKOさん自身の出産の話もされています。 これから出産を控えていてお産が不安…という方はぜひご覧になってみてくださいね。
画像提供・協力/助産師HISAKO