※この作品は実体験をもとに描かれたものですが、作中に登場する名称はすべて架空のものであり、実在の人物や団体とは関係ありません。
子ども同士のLINEトラブル 最終話
すると、いじめについて謝罪がないばかりか夫婦喧嘩をしてきたまきちゃんのママが自宅へ怒鳴り込んできました。
「お宅の子が登校するようになって、まきがずっと落ち込んでるのよ!」
謝りもせず、この主張にはさすがに納得できず……
まきちゃんのママはグループ内のほかの子たちの自宅にも出向いて、同じことを言い回った様子。
いじめられないように、周りの親たちも以前は気をつかっていましたが、まきちゃんがひとりになった今、まきちゃんのママを恐れる人はいなくなりました。
一度も謝罪してこないまきちゃんのママを許すことはできない。
顔を合わせれば、睨んでくるまきちゃんのママ。
みんながまきちゃんのママから自然と離れて距離をとるようになり、
懇談会も、学校行事も、子ども会も……
誰からも話しかけられることがなくなり、まきちゃんのママは顔を出さなくなりました。
りさが学校へ通えるようになってよかったと感じる一方、まきちゃんのことを許せず、このまま距離を取ってほしいと願っていたのですが……
りさはひとりになったまきちゃんを気づかい、近寄って行きました。
今でもまきちゃんの両親は許せないけれど……まきちゃんのことは娘の友だちとして見守っていきたいと思います。