パパが抱っこすると、赤ちゃんが急に泣いていやがるようになった……。それは、もしかして「パパ見知り」が始まったのかも?
人見知りは大事な成長のステップ
赤ちゃんは、一般的に生後6カ月くらいから「人見知り」が始まります。ママ以外の人に抱っこされるのをいやがったり、顔を見ただけで泣き出したり、その反応はさまざま。なんの前触れもなく突然始まることが多いので、まわりは「昨日まで平気だったのにどうして?」と戸惑うものです。
だけど人見知りをするのは、いつも一緒にいるママとそれ以外の人を認識できるようになったからで、赤ちゃんが成長するうえで大事なステップなのです。
パパ見知りが起きるのはなぜ?
そうした中で「パパ見知り」=「パパに人見知り」をしてしまう赤ちゃんもいます。昨日までは普通に抱っこやおむつ替えをしていたのに……と、パパはショックを受けてしまいますよね。
だけど、パパのことがきらいになったわけではありません。赤ちゃんはママと過ごす時間のほうが多いので、ママに対して安心感を抱くのは仕方のないこと。赤ちゃんの人見知りをよく知らないパパにはそれを説明して、「一時的なことだから」とフォローしてあげましょう。
無理やり抱っこするのはNG
パパ見知りに対してやってはいけないのが、早く慣れさせようといやがる赤ちゃんを無理やり抱っこすること。これでは、赤ちゃんが余計に拒否されるようになってしまいます。
まずは赤ちゃんと一定の距離を保ち、やさしく声をかけることから始めます。いやがる素振りを見せなければ、頭をなでたり手を握ったりしながら、少しずつ距離を縮めていきましょう。パパが「安心できる相手」だと認識してもらえるように、ママと仲のいいところを見せるのも効果的です。無理をせず、赤ちゃんのペースに合わせてあげることが大事です。
ある日突然始まったパパ見知りは、ふと気付いたときに終わりを迎えるものです。長い子育て人生で考えればほんの一瞬のできごと。パパはかわいいわが子と触れ合えなくて悲しいかもしれませんが、「これも赤ちゃんの成長」と前向きな気持ちで見守りましょう。(TEXT:妹尾香雪)