のちに判明する、かたくりこさんの病名は「境界悪性卵巣腫瘍」。卵巣腫瘍には良性と悪性があり、境界悪性卵巣腫瘍は、ちょうどその中間(ボーダーライン)の悪性度とされています。果たして、かたくりこさんは卵巣腫瘍をどのように治療していくのかーー。
前回、境界悪性腫瘍を治療するための手術法について、改めて調べ直したかたくりこさん。以前、「再発させないためにも、悪い細胞が転移する前に、子宮などを全摘出する根治手術で進めていこう」と決意したのですが……。
卵巣ボーダーライン 第26話
※閉経前に手術による突然の閉経では、自然閉経より骨粗しょう症、脂質異常症、動脈硬化などによりQOLの低下をきたす可能性があり、45歳未満の予防的卵巣切除が死亡率を上げると、海外の論文で報告されています。また、40代前半までに人工的に閉経した方は、更年期症状の対応の検討が必要になります。
インターネットで情報を調べれば調べるほど、深みにはまってしまい……。どちらを選んでもリスクがある以上、某巨人マンガに出てくる兵長が言うように、「結局は自分が悔いの残らないほうを選ぶしかない」という結論に至りました。
次回、病気について考えるのがしんどくなってしまったかたくりこさん。向かった先は……!? 第27話に続きます。
※この漫画は実話に基づいた体験談であり、ベビーカレンダー編集部を通して、婦人科医の監修を受けた記事です。ただし、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)
日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。
かたくりこさんのマンガは、 このほかにもInstagramやブログで更新されています。
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