彼女は情緒不安定
彼女とは8年ほど付き合って結婚しました。僕が33歳、彼女が27歳のときです。
交際中から、急に人が変わったような態度になったり怒りだしたりする彼女の姿を、度々目にしてきました。最初は「なんで?」と思っていましたが、しばらくして、僕はある結論に至りました。彼女はPMS(月経前症候群)かもしれないと。
付き合い始めは週1回のペースで彼女と会い、たまに喧嘩もしていました。交際を重ねるうちに、「あれ? よくよく考えてみたら彼女と喧嘩になるタイミングって、いつも月の同じような時期じゃないか?」と気づいたのです。そして、「喧嘩をした日から数日経つと彼女も落ち着いて、それと同時に生理が始まる……。これってPMSってやつではないのか?」と思い至ります。
彼女に受診をすすめるも…
結婚前から、彼女と生理の話はしていました。生理が重いせいで、毎月痛み止めを飲んでいる彼女。つらそうな彼女が心配で、「PMSの可能性もあるし婦人科に行ってみたら?」と僕から進言。
でも、「仕事が忙しくて病院になんて行けない」と彼女に言われ、「絶対に行ったほうがいいよ」と説得しても、「行ったとしても、医師には生理前にきてくれと言われて、結局スケジュールが合わないの。市販の鎮痛薬で生理痛は治まるから大丈夫」と返されてしまったのです。
結局、彼女が婦人科に行くことはなく、今でもPMSなのかはハッキリしません。彼女が診察や治療を受けないまま、時は流れて僕たちは結婚し、夫婦となって子どもを授かりました。
彼女は、幸運にも第一子出産後から生理が軽くなったようです。僕からしても、生理前に彼女が情緒不安定になって喧嘩することが減ったので、以前より彼女のPMSが軽くなったように感じていて、病院には行かなかったけれど、今は症状が落ち着いてひと安心しています。
どうしたって男性には、生理のつらさやホルモンバランスの崩れから起こる、女性の複雑な心理はわからないですし、共感することも難しいです。ただ、生理の情報を共有することや結婚前の早い段階から相手を思いやることは男性にもできるはず。
僕の場合は、彼女の生理周期を知ることで事前に起こりうることを想定し、自分の気持ちを整理していました。また、PMSの症状がプラスに向かうような知識や情報を、彼女との会話にさり気なく盛り込んだりして、少しでも彼女がラクに過ごせるようサポートをしていました。
これからも、彼女が生理前でつらそうにしているときがあれば、できるだけサポートしていきたいです。
監修/助産師REIKO
文/すーりさん
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