のちに判明する、かたくりこさんの病名は「境界悪性卵巣腫瘍」。卵巣腫瘍には良性と悪性があり、境界悪性卵巣腫瘍は、ちょうどその中間(ボーダーライン)の悪性度とされています。果たして、かたくりこさんは卵巣腫瘍をどのように治療していくのかーー。
前回、先生に「まぁ別に基本術式(子宮や卵巣などを全摘出する手術)ではなくてもいいと思いますよ」と告げられた、かたくりこさん。妊娠の可能性を残したまま手術することも可能で、しかも開腹手術ではなく、腹腔鏡手術で対応できるとのこと。今まで悪いことばかりが続き、ようやく希望が芽生えたかたくりこさんに、時を同じくして新たな出会いが生まれます。
卵巣ボーダーライン 第30話
以前に通っていた病院では、妊孕性温存手術(にんようせいおんぞんしゅじゅつ/妊娠に必要な臓器・機能を残す手術)は無理だと言われた。でも、今の病院に通い始めてから、確実に流れが変わった。
先生の態度は相変わらずそっけないものの、「妊娠する可能性は残しておいてもいいと思いますよ」のひと言で私の心は軽くなったし、これからの未来にひと筋の光が差した気がする。
しかも、このタイミングで同じ病気の人と出会えるなんて……。これはもう運命としか思えない。
希望が芽生え、「基本術式ではなく妊孕性温存手術に変更して、その結果に賭けてみよう」と決意したかたくりこさん。次回、いよいよ再手術。第31話に続きます。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/助産師REIKO
前のお話:「まぁまだ若いし…」え、もしかして妊娠をあきらめなくてもいいの…? #卵巣ボーダーライン 29
かたくりこさんのマンガは、 このほかにもInstagramやブログで更新されています。
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