生理中はすごく眠たくなる私
私は生理中、腹痛などの症状と共にすごく眠たくなることが多くありました。いくら寝ても眠たくて、日中でも気を抜くと眠ってしまうほど。
休みの日なら何も気にせず寝ていられるのですが、その日はちょうど職場の大規模な研修の日。大きな会場でおこなう大事な研修でした。「研修中に寝てしまいそう……」と悪い予想をしながらも「寝ないように気をつけなくちゃ」と、最初は気を張って臨んでいたのですが……。
研修中についウトウト…怒られる
研修日は冬で、会場は暖房でポカポカ。しかも資料を目で追いながら、ただ話を聞いているだけ。加えて生理の眠さがあり、何度も瞼がくっつきそうになりましたが、手をつねったり少し体を動かしながらなんとか耐えていました。
しかし少し気を抜いたとき、ついウトウト……と寝てしまっていたのです。
そのとき「おい!」という大きな声が。
ハッと目を覚ますと、目の前に会社のなかでも上の役職の方のお怒りの顔が……。「あ、やってしまった……」とすぐに察しました。数千人の前で怒られ、私はとにかく「すみません! すみません!」と謝るしかありませんでした。
「実は、生理で…」
研修後、直属の女性の上司に呼ばれ「めずらしいね。どうした? 何かあったの?」と聞かれました。私は生理を言い訳にするのは嫌だったので「いえ、本当にすみませんでした」とただ謝罪。
それでも「何か理由があれば仕方がないじゃない」と言うので、「……実は生理で。生理のときは眠たくて仕方がないんです……」と説明しました。
すると上司から返ってきたのは「は? それは理由じゃなくて言い訳でしょ」という冷たいひと言。ショックを受けつつも、私はただ再び「すみません」と頭を下げるしかありませんでした。女性だからわかってくれるかもしれないと思い打ち明けましたが、上司の冷たい目に、理由を話したことをとても後悔しました。
生理が理由であろうと研修中に寝てしまったのは私のミス。そう思って最初は言い訳はせずにただただ謝りました。促されて正直に生理を打ち明けたときの、上司の冷たい目は今でも忘れられません。
そして同時に、もし私が上司のような同じ立場にあったときは、生理の悩みに共感できる人でありたいと強く思った体験でした。
著者/山口花
作画/ちゃこ
監修/助産師 REIKO
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