職場へ電話をすると大きくため息をつかれ、嫌味な言葉を言われる。
私は仕事も、家事も、自己管理も……なにもできない。
塞ぎこんでいると、夫が気遣って言葉をかけてくれた。それなのに、つい怒鳴ってしまい、罪悪感でいっぱいに。
そして、少しずつ夫とのコミュニケーションが減っていった……。
「僕と帰ってこない妻」第176話
夫との間に深い溝ができたように感じる。
こんな毎日メソメソしている女、誰だって嫌だ。そうだ、私が悪い。
職場の人たちにも負担をかけて、夫にも気を遣わせて、おなかの赤ちゃんも私のせいで……。
自分を責め続け、落ち込んでいると、そこに職場の同僚から衝撃のLINEが届いた。
「倉田さん、いっそのこと退職してくれれば、新しい人が配属されるのにね」
思いもよらない言葉に、ショックを受けて……。