子どもはつくらないと結婚前に話し合い
結婚前から「結婚は、好きという気持ちだけではうまくいかない」と感じていた私たちは、結婚を意識し出したタイミングで、家事はどの程度の分担を考えているのか、生活費は何にどの程度使うのか、将来地元に戻るつもりはあるかなど、結婚後に揉めごととなりやすいものについてお互いの意見を話し合っていました。
特に子どもについては、意見が分かれると離婚にも直結しかねないため、しっかり話し合い、「つくらない方向にしよう」とお互いに納得して決めました。
結婚後夫が子どもをつくりたいと発言
しかし結婚から1年あまり経ったころ、夫が突然「やっぱり子どもがほしい」と言い始めました。理由を聞くと夫のお兄さんや職場の人に子どもの話を聞き「やっぱり欲しくなってきた」ということでした。
もともと夫は子どもが好きであり、「子どもをつくりたくない」と強く言っていたのは私だったため、夫の気持ちが変化することも仕方ない部分はありました。とはいえ、私としても、事前にしっかり話し合った末に決めていたことだったため「つくらないって言ったよね?」と大げんかになってしまいました。
再度話し合い、子どもはつくらないことに
私はこのまま言い争い続けるのは良くないと考え、再度じっくりと話し合う機会を設けることにしました。その話し合いの場で、私は実家の家庭環境がトラウマになっており、どうしても子どもを育てられる自信がなく、また欲しいとも思えない、と子どもをつくりたくない理由をしっかりと伝えました。
夫には何度も意見を交わす中で、私の考えや思っていることがしっかりと伝わったようで「君を苦しめてまで、子どもがほしいわけじゃない」と言い、改めて私たち夫婦は子どもはつくらないことに決まりました。
私は結婚前にしっかり話し合っておけば、結婚後に価値観の違いから離婚することはないだろうと思っていました。しかし相手は人間であり、どんなに話し合っていても考え方は変わるものなのだと強く感じました。私としても、今後子どもがほしくなる可能性はあります。そのため、前に話し合ったことに固執せず、常に今目の前にいる人と考えや思いを交わし、しっかりと向き合っていきたいと思います。
著者/百田
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