突然の離乳食拒否
息子は生後10カ月のころまでは、よく食べる子でした。特に好き嫌いはなく、大きな口を開けて食べ物が運ばれてくるのを待つほど食べることが大好き。ごはんをモグモグしながら、なんともうれしそうに笑ってくれる息子の姿を見ることが、私にとってとても幸せな時間でした。
しかし、生後11カ月のころから息子は急にごはんを食べることを嫌がるようになりました。はじめは眠いのかな、具合が悪いのかなと思いましたが、離乳食の時間だけを息子は嫌がり、他の時間は普段通り。そのうち息子はごはん中にニコニコと笑うことがなくなったどころか、少し食べたあとのけ反って号泣するようになってしまいました。
試行錯誤するも…
離乳食を食べなくなってしまったとき、息子に軟飯を食べさせていました。大人と同じ物が食べたいのかもしれないと思い、私たちが食べているご飯を息子に食べさせましたが数口で号泣。ふりかけをご飯にかけたり、おにぎりにするなど工夫しましたが、あまり食べてくれませんでした。
大好きだったバナナさえも口には入れますが、すぐにべっと出してしまう始末。野菜はとても小さく細かく切って卵焼きやホットケーキミックスに混ぜたり、シチューにしたりと工夫しました。どれも少しは食べてくれますが、すぐ食べることを拒否してしまい、私はお手上げ状態でした。
食べた! 元保育士の姉がしたこと
息子が1歳になりたてのころ、家の事情で遠方に住む姉と私が実家へ帰省することに。姉は5歳と2歳の子どもを育てながら子ども向けの遊びイベントなどを主催・運営する仕事をしており、結婚する前は保育士をしていました。私は息子がごはんを食べてくれないことを姉に相談して、息子のごはんを食べる様子を見てもらうことに。
すると姉は「自分で食べたいのかも」と言って台所へ行き、私が作ったひと口サイズのおにぎりよりも、もっと小さいミニサイズのおにぎりと軟らかく煮たひと口サイズの大根、にんじんを息子へ出してくれました。息子ははじめにおにぎりを食べると、なんとニコッと笑いながら次々とおにぎりや野菜を口に運び、あっという間に完食! 隣に座っていた甥っ子のごはんまで横取りしようとするほどの食欲でした。
息子は自分で食べたかったのに私がスプーンであげてしまったり、用意したおにぎりや卵焼きが息子にとっては大きすぎて食べづらかったためごはんを拒否していたようでした。これを機に、息子の挑戦したい気持ちと挑戦しやすい環境作りに気を付けるようになりました。
※本記事の内容は必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。離乳食後期(9〜11カ月)は5倍がゆから軟飯に移行する時期です。普通のご飯でのおにぎりは離乳食完了期(1歳〜1歳6カ月)からと言われています。ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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イラストレーター/ライコミ
監修/助産師 松田玲子
著者:米久 熊代
1歳児男児の母。人材会社や人事の仕事を経験し、夫の転勤を機に退職。現在はフリーランスとして前職関係の仕事とライターをしながら、プレママ・新米ママ向けブログを運営中。