次男の泣き声で目覚める
わが家はシングルサイズの布団を3枚並べ、夫、7歳の長男、次男、私の順に並んで寝ています。その日は夫が夜勤で不在でした。いつも通り、午後8時半ごろに眠りについた次男。私は家事を済ませ、午後10時ごろに寝ました。すると夜中に次男が布団の上に座って、しくしく泣いているのに気付いた私。
次男の口の周りやパジャマに白っぽい汚れがたくさん付いており、吐いたのだとわかりました。数日前に次男の保育園から「胃腸炎がはやっている」と連絡があったのをふと思い出し、「とうとう来たか」と感じました。
悲惨な状況
慌てて電気をつけると、なんと爆睡している長男のパジャマにも汚れがびっしり。吐いた物の上で寝返りを打ってしまったのです。長男の頬っぺたにも少し吐しゃ物が付いていました。この悲惨な状況に「見なかったことにしたい……」と思ったのですが、家庭内感染を防ぐためにはやることがいっぱい。
まず長男を起こして、「○○くんが吐いちゃった! お母さんパニックだから、協力して!」とお願いしました。長男も驚いて、寝ぼけることなく動いてくれたのが不幸中の幸い。2人を着替えさせたり汚れた物を捨てたりして、なんとか寝られる環境を整えました。
朝まで続いた嘔吐
長男を別室に移動させてひとりで寝かせ、次男と私はそのまま寝室で寝ることに。次男は30分おきくらいの頻度で嘔吐が続きました。寝ながら急に吐くので、次男があお向けになって吐物をつまらせてはいけないと、横向きに寝るよう見守っていました。
そして、吐いた物が飛び散らないようにするのも大変でした。私は次男の吐きそうな動きを察知すると、口の前に手桶を差し出して、その中に吐かせるようにしました。結局、午前5時ごろまで続いた嘔吐。次はいつ吐くだろうと思うと私は眠れず、朝を迎えました。
小児科へ行くと急性胃腸炎と診断され、吐き気止めなどを処方してもらいました。その日は水や果物しか受け付けませんでしたが、翌日にはおかゆやゼリーも食べられるようになりひと安心。無事、家庭内感染も起きずに済みました。これまで子どもが胃腸炎にかかった経験は何度もありますが、症状があらわれたときの光景は、今回が一番衝撃的でした。次回、保育園で感染症が流行しているとお知らせがあったときは、布団を少し離して敷くなど、対策をとりたいと思いました。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師 松田玲子
著者:土田えり子
2人の男児の母。元記者で、現在はフリーランスとして企業のリリース記事や、自身の子育て体験談などを執筆中。