趣味の時間を優先する夫
結婚する前からゴルフが趣味だった夫。結婚前はほどよいペースで楽しんでいました。しかし、結婚して私が妊娠してからは「子どもが生まれたら行けなくなるから」と、月に2回のラウンドに加え、ラウンドへ行かない週末は練習場へ行くなど、毎週末ゴルフに出かけるようになりました。
私は、「子どもが生まれるまで」と言っていた夫を信じることに。毎週末ゴルフに出かける夫にとくに文句を言うこともなく、そのまま出産を迎えました。
すると、今度は「生まれてしばらくの間だけ」と言って、夫はゴルフ場の会員になり、挙句の果てには仕事帰りにレッスンに通うようになったのです。
ある日、子どもが熱を出し…
夫が頻繁にゴルフに出かけるなか、私は慣れない育児にひとりで悪戦苦闘。夫に対する不満は日ごとに溜まり続け、話し方もつい喧嘩腰になってしまい、冷静に話し合うことができなくなってきました。
そんなある日、子どもが高熱を出したのです。かなりつらそうだったので、近所の病院を受診しようとしたら休日のため休診。そのため、自宅から遠く離れた場所の休日診療所へ行くことにしました。
しかし、その日は夫が楽しみにしていたゴルフの日。夫は、明らかに息子よりゴルフを優先したそうな様子でソワソワしています。案の定、夫は「タクシーやバスで行ってほしい」「自分がいなくても問題ないだろう」と言って、高熱を出した子どもと私を置いて、ひとりでゴルフへ行ってしまったのです。
「この人は病気で苦しんでいるわが子よりゴルフのほうが大事なのだ」と私は失望し、本気で離婚を考えました。
夫の本音
その晩、上機嫌で帰宅した夫に対して私は「病気の子どもより趣味を優先させる姿には失望した。家族を大切にできないあなたとは一緒にいられない」と離婚を切り出しました。
それに対して夫は、ようやく事の重大さに気付き、その日の言動を反省したうえで本音を打ち明けてくれました。夫の本音とは「子どもがまだ幼く関わり方がわからない」「自信がない」「子どもはママさえいれば、パパなんかいなくてもいいと思ってしまっていた」というものでした。
話し合っていく中でわかったことなのですが、私の父は子煩悩な父親だったため、父親が休みの日は当然子どもと遊ぶものなのだと思っていました。そのため、無意識に夫にも同じく子煩悩であってほしいと求めてしまっていたのです。
一方で、夫の父親は育児に関わらないタイプで、母親はそれに対して不満を抱きつつも文句を言うことなく夫を育て上げたそうです。そういった経験から夫は、育児には父親は基本関わらないもので、母親の役目だと思っていたそうです。
お互いに育った環境が違うので、考え方が違うのは当たり前のことですが、きちんと向き合い話し合うことができていなかった私たちは、すれ違い続けていました。実際、本気で離婚も考えました。
でも、育児に対する考え方の気付けたことから、結局離婚は思いとどまることに。今はそれぞれの価値観を尊重しつつ、お互いに歩み寄って協力しながら育児を楽しむことができています。
著者/まさの
作画/マメ美
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