家族にとって正解はどれなのかと、私は悩んでしまいました……。
現在妊娠・出産・子育てをする多くのママたちが直面している「孤育て(孤独な子育て)」。ベビーカレンダーでは、新型コロナウイルス流行により人と関わることができず、各家庭だけで子どもと向き合う子育てを強いられ、閉塞感や孤独感を抱えながら子育てをしている、今の子育ての実態を特集でご紹介します。
突然の辞令で転勤に
夫の会社は全国転勤が多い会社だったのですが、夫の部署でこれまで転勤している人はおらず、ずっと転勤はないだろうと結婚前から夫と話していました。それが、子どもが生まれて生後半年になったころ、転勤に。背景にはほかの方の人事問題があったようですが、まさかの、育児が大変な時期の転勤辞令。そして私は育児休業中というタイミングの悪さでとても悩みました。
1番気がかりなことは
夫の転勤について行く場合に、一番気がかりなのは自分の仕事のことでした。長く勤めていた会社だったので、職場復帰後は時短勤務にして子どもは保育園に預け、送り迎えは私がする予定でした。しかし、新しく仕事をするとなると、いきなり時短勤務で採用してもらえるだろうか、パートで仕事を探すことになるのだろうか、周りにサポートをしてくれる人もいない土地で仕事を見つけられるのだろうか……と、不安に襲われてしまいました。
「子どもが体調を崩したときは…?」
子育てママの転職事情を調べてみました。やはり子どもが小さいと体調を崩すことも多いので、子どもを誰がみるのか面接で聞かれたという話が多くありました。夫の勤務先についていくと、私が子どもをみるしかないので、採用面接で落とされるのでは? という不安がまたまたのしかかってきました。
こうやって考えると育児は夫婦だけでは本当に手が足りないように感じます。調べれば調べるほど、今の仕事を辞めてついていくのが不安という気持ちに陥りました。結局、育休が終わるまでは夫には単身赴任をしてもらい、育休中にゆっくり考えることに。
子どもが生まれてから、働き方でこんなに悩むとは思いませんでした。転勤辞令がきっかけではありますが、「育児プラス仕事」の生活がそもそも自分に可能なのかも考えるように。自分に余裕がなくなると、子どもにあたってしまいます。子どもの成長とともに大変さも変わってくるのかもしれませんが、今のところ育児の大変さは子どもがいなかった会社員時代に私が想像していた以上です。子どもが手がかからくなるまで仕事をセーブすること、仕事復帰してみて様子を見ることなど、どれが正解かはわかりませんが、じっくり考えて夫婦で話し合い、自分たちが選んだ道を正解にしていけたらいいなと思います。
著者:横山 洋子
2歳児のアクティブな男の子ママ。ライター、動画編集者として活動中。