生理不順の治療でピルを飲むことに
高校生のころから生理不順がひどかった私。ストレスを感じるとそれが顕著に現れ、何カ月も生理がこなかったり、たまにドバっと出血したりすることがありました。大学受験でのストレスはその最たるもので、期間中はずっと生理がこないまま。
心配になった私は、大学受験が終わって大学生になったころ、婦人科を受診することにしました。
医師から排卵誘発剤または低用量ピルの使用を提案されたので、私はピルの服用を選択。相性がよかったのか、経血量が減り、生理期間や周期も安定するように。生理痛が軽くなったのもうれしかったです。
妊娠を希望してクリニックに行くと…
その後、結婚して子どもがほしくなった私は、5年以上飲み続けてきたピルをやめることにしました。でも、妊活を始めて半年が過ぎ、1年近く経っても成果がなく……。それに、ピルをやめたら、また生理不順になったのです。
不安になって不妊治療専門のクリニックへ行くと、多嚢胞性卵巣症候群であることが判明! ただの生理不順ではなかったことがわかり、処方された排卵を誘発する薬やホルモンの働きを助ける薬を内服しながら、タイミング療法で不妊治療を進めることになりました。
生理時のひどい腹痛に襲われながらも、薬を飲んで、基礎体温を測って、タイミングを見て……。不妊治療を始めて半年が過ぎ、「本当に妊娠できるのか」「治療のステップアップを考えないといけないかも」といったことが頭をよぎるようになりました。
それでもタイミング療法を続けて、治療開始から8カ月後にようやく妊娠! 無事出産に至り、現在は家族3人で暮らしています!
ただの生理不順で妊娠しにくいだけだと思っていたら、実は病気だったことがわかり、驚きました。多嚢胞性卵巣症候群は、不妊の原因でとても多いそうです。
私の場合、生理不順を悩んだままにしないで、婦人科を受診し、不妊治療に踏みきって検査を受けたので、病気に気づくことができました! 理由がわかって自分の体に向き合えたことはよかったと思っています。
文/橘井らむさん
監修/助産師REIKO
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