家ではできるけれど…
息子は3歳を過ぎたころから本格的なトイトレを始めました。「きっとおむつ卒業までは時間がかかるんだろうなぁ」と覚悟していましたが、意外とすんなりトイレで用を足すことができるようになったのです。今までは外出時におむつを持参していたので、これで荷物も減ってラクになると私は喜んでいました。
しかし、ある日家族でショッピングモールに行った際、息子が何やらモジモジしていたので「もしかしてトイレ?」と聞くと、コクリと頷く息子。そこでさっそくショッピングモール内のトイレへ連れて行ったのですが……。
怖くてできない!!
トイレに着いた途端、首を振って嫌がり始めたのです。聞くと「怖くておしっこできない」と完全に拒否。そこで私は、トイレの外に出てから万が一のときのために持っていたおむつをはかせ、息子は用を足したのでした。
その後、外のトイレの何が怖いのかを息子に聞いてみても、「何となく怖い」とあいまいな返事をする息子。せっかくおむつを卒業できたのに、このままでは外出先で用が足せないし、もうすぐ入園する幼稚園でもひとりでできるのかと、不安な気持ちでした。
救世主あらわる
そんなある日、3歳年上の従兄と一緒に公園で遊ぶ機会がありました。従兄のことを「お兄ちゃん」と呼ぶくらい大好きな息子は、楽しくて仕方がないようでした。しばらくすると、またもやモジモジし始めた息子。
これはきっとトイレだと思いましたが、公園から自宅まで遠いしと私が焦っていると、従兄が「◯◯(息子)くん、おしっこ行きたいの? じゃあ一緒に行こう」と誘ってくれました。すると息子はすんなり公園のトイレで用を足せたのです! 息子いわく「お兄ちゃんと一緒にしたら、別に怖くなかった」とのことでした。
その後は、たまに嫌がることはあるものの、外出先や幼稚園でも用を足せるようになりました。あのとき従兄が一緒にトイレへ連れて行ってくれたことが、外のトイレへの恐怖心を和らげ、安心感を与えてくれたのだと思います。従兄には感謝の気持ちでいっぱいです。
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監修/助産師 松田玲子
イラストレーター/まっふ
著者:竹の内 由紀
5歳の幼稚園男児のママ。乳児期に産後うつになり、治療をおこなう。現在は趣味のイラストを活かした仕事をしている。