仕事中に突然きた生理
職場で仕事をしていたある日の朝のこと。パソコンに向かい業務を進めていた私は、椅子に座りながら、違和感を覚えていました。「もしかして……」と思い、トイレで確認すると、やっぱり生理が始まっていたのです。
私は顔が真っ青になりました。生理がくる予定日でなかったこともあり、私はそのときナプキンを持っていなかったから。ただ「どうしよう、どうしよう」と焦りました。
おおっぴろげに生理の話はしていけない?
私は生理の話をおおっぴろげに人に話してはいけないという親の考えのもとで育ったこともあり、人に生理の話をするのははばかられました。そのため、一瞬このまま1日やり過ごそうかとも思いました。
しかし、このまま何の対策もせずに今日1日仕事をしていたら、下着はもとよりスカートや座っている会社の椅子まで汚してしまうかもしれません。スカートまで汚れてしまったら、仕事中はもちろん、家に着くまでも、人の視線が気になってしまうでしょう。
私は考えれば考えるほど、どうしたら良いのかとますます焦りました。
勇気を出して…
そうはいっても、始まってしまった生理を止めることはできません。そこで、私は仲のよかった女の先輩に声をかけてみることにしました。
「あの先輩……。実は、生理になってしまって……。申し訳ないのですが、ナプキンを貸してもらえませんか?」
すると、先輩は笑いながら、「深刻な顔をしているから、どうしたのかと思ったよ。替えの分も渡しておくね」と言い、ナプキンを3枚もくれました。私は替えの分までナプキンをわけてくれる先輩のやさしさと気づかいに感謝しながら、ほっとした気持ちになりました。
今回の件で、生理になってしまったときに助けを求めることは悪いことではないんだ、と思えるようになりました。むしろ、私は人から同じことを言われたら、喜んでナプキンを貸すと思います。どうしようと悩むのではなく、助けを求めればいいこと、そしてナプキンを貸してほしいと言うのは恥ずかしくないことを身をもって経験した出来事でした。
著者/nanoka22
イラスト/sawawa
監修/助産師 REIKO
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