「結婚したから、プレゼントはなしにしよう」
「結婚したから、プレゼントはなしにしよう」
結婚後、夫の口から出たひと言に私はびっくりしました。今まではお互いにプレゼントを贈るのが当たり前で、そのたびに私はうれしかった記憶があります。夫に「もうプレゼントを贈り合うのはやめよう」と言われ、私はすんなり納得できませんでした。
そこで、夫の言い分を聞くと、「付き合っていたときは別々のお財布にしていたけど、これからは結婚して同じお財布になる。家計を共にするのだから、プレゼントにお金を使うより、ほかのことにお金を使おう」ということでした。
そんなの反対!夫を説得することにした私
私は、夫の考えに大反対! 結婚して家計が一緒になるからといって、プレゼントを贈ることをやめる必要があるとは思えません。
なぜなら、プレゼントを贈ることには感謝の気持ちを伝える意味もある、と思うからです。むしろ、これから長い夫婦関係が続くからこそ、プレゼントを介して、言葉に表せない日頃の感謝の気持ちを伝えることが大切ではないか? と私は考えたのです。
そこで、私は夫を説得することに。結婚生活を潤滑に営む上で、お金を出してプレゼントを贈り合うことは必要だと伝え、贈り物をするメリットについても夫に説明しました。
実際にプレゼントを渡してみたら…
しかし、私の話を聞いても考えが変わらない様子の夫。仕方なく、そのときは夫を説得することを諦めました。ちょうどバレンタインが近かったので、後日、夫にプレゼントを渡して反応を見てみよう、と私は計画したのです。
そのあと、夫にバレないよう気をつけながら、こっそりとプレゼントを買いに行きました。そして、いよいよバレンタイン当日……。
ドキドキしながらチョコレートのプレゼントを渡すと、夫は「僕のために選んでくれたんだね。ありがとう」と、とてもうれしそうな反応! どうやら、私の気持ちが伝わったらしく、夫にプレゼントの大切さをわかってもらえた瞬間でした。
この件以降、夫の考えは変わりました。その結果、お互いにプレゼントを贈り合う習慣は、結婚して4年経っても続いています。
今でも、夫とは良好な関係を築けています! わが家の夫婦円満の秘密は、このプレゼントを贈り合うことにあるのかもしれません。
著者/nanoka22
作画/村澤綾香