初潮を伝えたときの母の言葉にショック!
中学生のときに初潮を迎えた私。でも、なんとなく母には言いだせず、ようやく伝えたのは初潮が始まってから3日も経ってから。伝えたというより、洗濯のときに血の付いた下着を母が見つけ、問い詰められて言った、という感じです。母にバレるまでの間は、小学校での初潮の説明時に配られたナプキンと、母の物を勝手に使って過ごしていました。
私に初潮がきたことを知った母の第一声は、「はあ? いつから?」。
ショックでした。タイミングが悪くて、たまたま母がイライラしていたときだったのかもしれません。だけど私には、母の態度がとても冷たく感じたのです。一応、夕飯にお赤飯とエビフライを用意してくれたのですが、母は終始機嫌が悪く、弟が無邪気に「何のお祝い?!」と聞いても、「いいから黙って食べなさい!」とピシャリ。
母が何を考えていたのかわかりません。ただ、私に初潮がきたことを喜んでいるようには見えませんでした。
この件があって以降、私は生理が嫌いになりました。ただでさえ生理のときは不快な気持ちになりますが、それに加えて、生理がくるたびに初潮のとき味わった嫌な思い出がよみがえって、憂うつになってしまうからです。
婦人科へ行くことも反対する母
初潮を迎えてからは、2年ぐらい生理不順が続きました。出血がダラダラと3週間続き、1週間だけ出血が止まる。この繰り返しです。だから学校の健康診断では、いつも尿検査でひっかかっていました。保健の先生からは婦人科を受診するようすすめられるのですが、なぜか母は「婦人科なんて行かなくていい!」と怒るだけ。
私が婦人科を受診できたのは高校1年生のときの一度きりでした。
私の受診を、母が頑なに拒んだ理由はわかりません。これは私の想像ですが、もしかしたら、まだ子どもなのにあの診察台に乗せるのが嫌だったのかも。あるいは……、弟は生まれたときに病気の疑いがあり(結局そうではなかったのですが)、これでもし私にも異常があったら、母は「祖母から責められる」と思ったのかもしれません。
もともと母は弟ばかりをかわいがり、私とは「性格が合わない」と、よく言われたのを覚えています。私が結婚してからは仲良くなりましたが、大人になるまでは母の愛情が欲しくてものすごく勉強を頑張ったり、逆に反抗したりしていました。
結婚後、母に初潮時の出来事を話してみましたが、当人は覚えておらず、「昔のことを責めないで!」と言われました。今振り返れば、「初潮を迎えて大人になった私にどう接すればいいのかわからなかったのかな」とも思いますが、初潮を迎えたときに母に冷たくされたことは、とても残念な思い出です。
監修/助産師REIKO
文/棚中はるこさん
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