結婚のメリットを考えたきっかけ
私たち夫婦はお互いの交友関係を把握しており、お互いの仲のいい友人は、もはや共通の友人と言えるほどの付き合いがあります。私たちは同い年の夫婦なのですが、夫の友人は比較的若くして結婚した男友だちが多く、私の友人には今もなお結婚しないことを選んでいる女友だちもいます。ちなみに以前、ある結婚情報誌のCMで「結婚しなくても幸せになれるこの時代に~」というキャッチコピーが使われていたと記憶していますが、私も「そのキャッチコピーの通りである」と私も考えていました。
そんなCMを見たことがきっかけなのか、ある日、夫が「どうしてみんな結婚するんだろうね。君はなんで俺と結婚したの?」と話し掛けてきました。当時は入籍した直後だったので、夫は「あなたのことが大好きだからだよ」といった甘い言葉を期待していたのかもしれません。
しかし、私は夫からの疑問をきっかけに、結婚することのメリットについて真剣に考え始めてしまったのです。
結婚のメリットとは
どうして夫と結婚したのか……。大前提として、相手のことが大好きで一緒にいたいから、というもっともな理由がありました。しかし、その一方で結婚には合理的なメリットもある、と私は考えたのです。
例えば、体調不良や精神的な余裕がなくなったとき。ひとり暮らしをしていると、自分が体調を崩してしまったら代わりに家事をこなしてくれる人はいませんが、結婚していれば、数日間は相手がなんとかしてくれるでしょう。これは精神的に不安定なときにも当てはまると思います。
また、経済的な負担も減ると思いました。お互いにひとり暮らしをするよりも、広くて快適な部屋で生活ができますし、食費や光熱費も2人暮らしだから単純に2倍とはなりません。事実、私たちの場合、一人当たりの生活費は独身時代よりも減っていました。
さらに、ひとりでいるとどうしても思考が凝り固まってしまうときも、誰かと一緒にいることで視野が広がっていくでしょう。
私はこれら3つの合理的なメリットがあると思う、と夫に返しました。
メリットを伝えた後の夫の反応は
私の言葉を聞き、夫は「まさか、そんなに大真面目に返されると思わなかった……」と若干の焦りを見せて驚いた様子でした。新婚ほやほやの時期に「結婚した理由は何?」と聞いて、とても合理的な返答が返ってきたことが予想外だったようです。
私は慌てて「もちろん、大好きだから結婚したんだよ!」と取り繕いましたが、夫は苦笑い。私が夫のことをすごく好きであることは夫も十分理解してくれていましたし、私の合理的な考えにもおおむね賛成のようでした。
私は、余計なことを言ってしまったかもと少し心配になりましたが、夫には誤解なく伝わっているようだったのでひと安心しました。
結婚しないほうが良い、ひとりで生きていきたい、という考え方を持っている方も多くいると思いますし、私自身もその考えに共感する部分もあります。一概に結婚することが正義だとは思いません。ただ、私は結婚してよかったなと思います。この感情と結論は、これから先何年も夫婦生活が続いていっても変わることはないと思っています。
著者/mgmg
イラスト/塩り
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!