生後1カ月になってもとれないへその緒
娘のへその緒は生後2週間が経過してもとれる気配がありませんでした。少し気になっていたので、2週間健診時に医師に確認。医師からは「とれるタイミングは個人差があるので、もう少し様子を見ましょう」と言われ、へその緒の根元を糸で縛る処置をされました。
しかしその後も変化は見られず、そのまま1カ月健診を向かえることに。1カ月健診では大学病院で診てもらうように促されました。
驚きの病名とまさかの手術決定!
大学病院ではおなかのエコー検査を実施。告げられた病名は「尿膜管遺残」でした。「へそと膀胱をつなぐ管が、通常であれば生まれるまでに退化してなくなるはずが、残ったままになっている」とのことでした。
医師からは「新生児期の尿膜管遺残はそのうち自然に治ることもあるが、感染を起こしているので、すぐに手術して取り除いたほうが良い」と言われ、当日の手術が決定。手術なんてするつもりで来ていなかったので、急に不安な気持ちでいっぱいになりました。
合併症や長引く手術に高まる不安
医師からは手術内容や、起こりうる合併症の説明がありました。「万が一大量に出血したら……」「万が一麻酔から目を覚まさなかったら……」など、頭に浮かぶのは悪いことばかり。
手術室へ入っていく娘を祈る気持ちで見送りました。1時間程度の手術になると説明を受けていましたが、1時間半を経過しても終わらず、何かトラブルが発生したのではないかと不安でいっぱいでした。
手術成功!術後の娘の様子は?
予定時間を40分ほどオーバーして無事に手術終了。医師から報告を受けて、ほっとして涙が流れました。摘出された尿膜管を見ましたが、数cmほどの小さなミミズのようでした。
医師からの説明を聞き終えて娘に会いに行くと、おなかにメスをいれたあとにもかかわらず、機嫌よくいつものように指しゃぶり中。とても愛おしく感じ、元気な姿を見て安堵の気持ちから、また涙が出てきました。
生まれて1カ月ほどの小さな体に全身麻酔をかけて手術。手術中は娘を失うかもしれない不安で押しつぶされそうでしたが、術後から今に至るまで、健やかに育っています。以前は健康体で生まれ、元気に育つことを当たり前に感じていましたが、そうではないと実感。健康に過ごせる当たり前の毎日に感謝しなければならないと痛感した出来事でした。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師REIKO
著者:福田ひろみ
2男1女の母。3人の子どもはそれぞれ12歳、7歳、5歳で、性格は三者三様。頑固でワガママな真ん中っ子の対応に苦戦しつつ、夫は単身赴任中につき、ワンオペで子育てしている。