「ママがおむつをしてる!?」
ある生理の日のことです。私がナプキンを持ってトイレに行くと、「ママがおむつをもってトイレに入っている!」と、下の子どもたちが騒ぎ始めました。
子どもたちの中には、ナプキンに興味をもちトイレ見学にきた子も……。さすがに経血を見せることはできず、いい機会だと思った私はトイレから出たあと、子どもたちに「生理」について説明することにしました。
赤ちゃんを待つベッドだよ
私は5人の子どもたちを囲み、ゆっくり話したのです。「女の人のおなかには赤ちゃんを育てるベッドがある、男の人のおなかの中にある“たまご”とママのおなかの中にある“たまご”がくっついて、ママのおなかの中にあるベッドで大きくなるよ。“たまご”がくっつかなかったら、赤ちゃんのベッドだけが毎月、血になって体の外に出ていくの。それが 『生理』と呼ばれるもの。血が出ても、けがのように痛くないから大丈夫だよ」と。
子どもたちが生理に興味を持つのはとてもよいことだと思い、未使用の生理用ナプキンを広げて、「おむつとどこがちがうのかな?」と話したのを覚えています。
娘がナプキン代わりに持ってきた物とは!?
10歳の長男は、小学4年生の授業で生理についてすでに勉強しており、8歳の長女は友人から聞いていたようで生理のことを知っていて、2人は淡々とした様子で私の説明を聞いていました。
しかし、下の6歳・4歳・2歳の子どもたちにはまだ理解するのが難しいようで……。やはり血が出るという事実が3人にとって一番の衝撃なのだと思います。
そんな中、4歳の娘が「血が出ているから、おむつ(ナプキン)ではなく絆創膏にしたほうがいい」と何枚も絆創膏を持ってきてくれました。まだまだ難しい話題ですが、彼女なりに理解しようとしてくれているのだと、うれしく思いました。
今後、上の2人の子どもは、年齢的にも体の変化が恥ずかしい年ごろになってくるので、弟や妹と同じ内容で話すことはせず、「性と生」に関する漫画や本を準備しようと思っています。
また、下3人の子どもには、赤ちゃんや男女の体つくりに関する絵本を一緒に読むなどしたいと考えています。性に関して決してタブー視せず、かといってオープンにしすぎず、何かあればいつでも相談できる家庭環境をつくりたいです。
※生理中に出る経血は、血液だけではありません。妊娠準備のために分厚くなった子宮内膜が、妊娠しなかったことで不要となり、子宮から剥がれ落ちます。その剥がれ落ちるときに子宮に傷がついて出血し、剥がれ落ちた子宮内膜と一緒に体外へ排出されたものが経血です。
著者/のうえりえ
作画/まっふ
監修/助産師 REIKO
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