※On The Job Trainingの略。先輩社員が、業務を実践しながら後輩社員に業務に関する教育をすること
生理痛とは無縁だと思っていた
私はもともと生理が軽く、生理痛がつらくて鎮痛剤を飲むということはめったになく、また生理が近くなってもイライラしたり、落ち込んだりという変化もほぼありませんでした。
大学卒業後、大手メーカーに就職した私。入社して半年の間は、会社が研修用に借りたホテルに滞在して研修生活を送ることに。早朝から夕方までみっちり研修が組まれて疲れはあったものの、若かったこともあり、特に体調に不安もなく乗り切れていました。
初めての地方出張
そんな研修中で一番のイベントが、先輩社員に同行して地方の得意先へ行くOJT。現場の先輩たちと接する初めてのチャンスということもあって、私は緊張とワクワクが入り混じった状態でした。
OJT自体は右も左もわからないまま進みましたが、先輩社員たちのおかげで楽しめ、初日は終了。夜は、同じエリアの社員と合流して打ち上げがおこなわれました。「社会人の飲み会って、こんな感じなんだ」と、大学時代とはノリの違う飲み会を新鮮に感じたのでした。
翌日もOJTが控えていたが…
打ち上げが終わったあとホテルに戻ると、緊張から開放されたのか、私はいつの間にか眠りについてしまいました。ぐっすり眠り……翌朝、目が覚めた瞬間、激しい腹痛が!
寝起きに加え突然のことで頭がついていきません。そんな中、私は痛みに耐えながらもトイレへ。すると生理がきていました。生理予定日はまだだったので「なんで今日に限って」という気持ちでした。
痛みでまったく動くことができず、やっとのことで同じホテルに滞在していた女性社員に連絡を入れると、鎮痛薬と水を持ってかけつけてくれました。薬を飲んでしばらくすると痛みは落ち着いたものの、その日の大事をとって休むことに。出張はこの日までだったため、不完全燃焼のまま初出張は強制終了となってしまいました。
生理周期が崩れたのはこのときだけで、その後は通常の周期に。自分の気づかぬところで研修の緊張や疲れ、ストレスもあったのかもしれないなと感じました。社会人になって間もないころのエピソードで、私の中ではダントツで記憶に残っています。
著者/小林怜奈
作画/コジママユコ
監修/助産師 REIKO
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!