不安と向き合う姿に娘の成長と健気さを感じた術前前夜
いよいよ明日は手術。
手術開始は朝9時から、時間通りならば午前中には戻ってこれるとのこと。
手術内容としては、赤ちゃんのときに受けた口唇手術に近い処置なので、当時よりもくぴこが大きくなった分安全性も上がっていると、看護師さんから説明を受けました。
その後も小児科診察や術前の言語訓練を挟み、歯科衛生士さんからの入院中と術後の歯磨き指導、麻酔科の先生による説明などが続きました。
各担当からの説明を受けるたびに、当事者であるくぴこにもきちんと説明するように努めました。
本人がよくわかっていない状況だと、より不安になると思ったからです。
それを「うんうん」と一生懸命聞くくぴこ。
私は説明を続けます。
今までは手術室の入り口で見送るまででしたが、麻酔をかける直前までそばにいられることを説明すると、それまでなんとなく聞いていた娘の表情が変わり、驚いていました。
あとは当日を迎えるだけ。そのまま就寝時間になり、眠る間際に娘がぽつりとこう呟きました。
最初の口唇裂の手術も3年前の口蓋裂手術のときも、手術室に入る不安いっぱいの娘の泣き顔は、私も今でも忘れられません。
まだ小さくて状況もよくわからないまま、手術室へとひとり入って行ったくぴこが当時のことを改めて振り返り、初めて言葉にしてくれました。
赤ちゃんのときは不安にさせないように、直前まで手術についてはぼかしていましたが、5歳になったことで、病院からの説明を伝えるたびに以前よりも物事の理解ができるようになったと、その成長に感心していました。
今回の手術は以前までのものに比べれば安全性も上がっているものではありますが、
それでもやはり本人にとっては言いしれない不安と立ち向かうことに変わりありません。
「ママ明日一緒にいてね。手をつないでてね」とすがる姿はとても健気に感じました。
2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/助産師REIKO
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