女性は妊娠週数が進む過程で、徐々に母親の自覚が芽生えますが、果たして男性はどうなのでしょうか?「妊娠初期は体もつらいし、パパもそろそろ頼りになるところをみせてほしい!」そんな風に思っている方もいるかと思います。
そこで今回は、妊婦の大変さを理解してもらいながら、パパに父親になる自覚が芽生えてもらえるように心掛けた体験談をお話しします。
マイペースで自由人な夫
結婚前のデートも結婚後の生活もすべて私がリードし、家事の一切もしてきたけれど、つわりに苦しみながらフルタイムの仕事と家事の両立はもう限界!
私の夫は、「料理を作るのが大変なら外食で」「部屋が汚れても気にしない」と、生活感ゼロなので、家事を分担する気配はまったく見えませんでした。
また、妊婦健診も超音波写真の見たさに付いてきただけで、その後一度も付き添ってくれず、両親学級や父親学級にもまったく参加しませんでした。
できないふりで協力要請!
妊娠自体はとてもよろこんでくれて、私の体調をとても気遣ってくれたけれど、妊婦の大変さへの理解や父親になる自覚は芽生えていないようで、私の不安は募る一方でした。
そこで、これまで私を「がんばりすぎ」と見ていたようなので、がんばっている様子は見せつつ、ちょっと大袈裟に「できないこともある」アピールをすることにしました。朝起きられない、朝食やお弁当は作れない、ゴミ出しや買い物の荷物も重いからパス、などなど。遠まわしではありますが、そうすることで夫に協力要請をしました。
週末は一緒に過ごす時間を!
妊婦にとっても栄養は大切なので、外食ばかりはNGであることも伝え、休みの日は夫に料理に挑戦してもらいました。料理から後片付けまで挑戦して、一連の家事の大変さに気付いてくれたようでした。
それからは、週末の休日のうち1日は2人で過ごすよう心がけ、赤ちゃんに必要なものを選んだり、近場の子ども連れで楽しめそうな場所に出かけたり、不要なものを片付けて赤ちゃんスペースの確保を目指したりと、2人で赤ちゃんを迎える意識を高めていきました。
これまで遠慮して言えなかったことも、「赤ちゃんのため」と夫に向き合って伝えると、非常に理解があって協力的だった夫。産後すぐ、おむつ替えをしたり子守唄を歌ったりと、パパの顔を見せてくれたことにはホッとしました。(TEXT:安田梨玖)