大学でできた彼氏は束縛男だった
私が入学した学部は数学系。同級生の割合は男性のほうが多い状態でした。女性は座っているだけでもチヤホヤされ、私は入学して数週間で、ある男性とお付き合いをすることになりました。
しかし、付き合ってすぐにわかったのは、その彼氏がすごく束縛をしてくるということでした。例えば、「メッセージへの返信は24時間以内に必ず返す」「男友達との連絡や飲み会はNG」「女友達と出かけるときには事前に報告」など、細かなことまで指示されました。
束縛に抵抗して遊び始めた私
受験に集中するため、高校3年生以降は彼氏をつくらなかった私は、そんな束縛男でも新しい彼氏ができたことがうれしくて、初めは彼氏の言いなりに。「束縛をするのは好きな証拠だよ」などと言われても、それを言葉通りに信じてしまっていたのです。
ただ、大学はたくさんの人と出会える場。私は次第に彼氏の束縛をうっとうしく感じるように。そして、彼氏には「家族と出かける」などと嘘をついて、彼氏を含まない男女のグループで遊びに行くなど、束縛への抵抗を始めたのです。
束縛をするのは相手を信用できていないから
その後、私が自分以外の男性と遊びにいっていることを知った、彼氏は大激怒。「どうして! 俺がいるのに……!」と私が浮気したとでも言わんばかりに責め立ててきました。
しかし、私も負けじと「もっと自由にいろいろな人と遊びたい!」と主張。結局、話は平行線のまま、私たちのお付き合いは一年ももたずに破局を迎えました。
彼氏が束縛をし続けた理由は、きっと私のことが好きだったからというよりも、相手のことを信用できず、自分の管理下で支配しておきたい、という欲求があったからではないかと思っています。
それに比べて、今の夫は付き合い始めた当初から「僕は束縛したくない。お互いの嫌なことはせず、お互い自分らしく付き合っていきたい」と宣言していました。これは、きっと自分のことも相手のことも信じられるから出てきた言葉なのだと思います。
若いころの苦い恋愛経験から、相手にどれだけ自由を与えられるかが、本当の愛情の大きさを測るものさしなのだと感じています。あの束縛男とのお付き合いがあったからこそ、そのことを知り、おかげで今幸せな結婚生活が送れているのかもしれない――。そう思うと、あのころの理不尽な束縛も、巡り巡って自分のためになっているのかも知れないなと思っています。
著者/mgmg
イラスト/塩り
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