昔のカズ君は、やさしい人だった。なのに今は、人を貶めて自尊心を保とうとしていて、自分が一番大事。娘や私のことなんか、まるで考えてもいない。
「この子さえ幸せでいてくれれば、他はどうでもいい」
妻はついに夫へ見切りをつけ、ある決意をした。
夫はただの「結のパパ」。妻に変化が
もう夫は、大好きだったあのときの「カズ君」じゃない。だから、「カズ君」と呼ぶのをやめた。
ただの「結のパパ」。
そう思うと、今まで一生懸命家事をしていたことが、なんだかばからしく思えた。
食事を作っても「おいしい」「ありがとう」の一言もなく、食べたあとも食器はテーブルに置きっぱなし。
「食事は、当たり前に出てくるものであって、感謝すべきことではない」
そう思ってるんだね。
「家のことだからやって当たり前」と、感謝されることもなく、ありがたみもわかっていない夫。妻は「もう作らない」と心に決めた。
そしてこのあと、妻の静かな怒りをさらに大きくしてしまう事態が……!
ちなきちさんの最新投稿は、SNSやブログから更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。
-
前の話を読む268話
「他はどうでもいい」人を蔑む夫をついに見限った妻。娘の幸せだけを願うと心に決めて #僕と帰ってこない妻 268
-
次の話を読む270話
「どうかした?」娘の急な異変に慌てる妻。話しかけてきた夫の態度がありえない! #僕と帰ってこない妻 270
-
最初から読む1話
「しばらく帰りません」妻が子どもを連れて家出。飲み会のあと帰宅すると置き手紙が… #僕と帰ってこない妻 1
幼稚とかそこでもなく
旦那に限らず家族、親類、知人全てにおいてずっと善意が当たり前という人は距離置かれるよね、とっても疲れる。
もうよい夫婦関係でいたいが終わったから、ここから更にこじれていく過程のひとつじゃないの