現在妊娠・出産・子育てをする多くのママたちが直面している「孤育て(孤独な子育て)」。ベビーカレンダーでは、新型コロナウイルス流行により人と関わることができず、各家庭だけで子どもと向き合う子育てを強いられ、閉塞感や孤独感を抱えながら子育てをしている、今の子育ての実態を特集でご紹介します。
激務の夫の海外転勤に私は…!?
サラリーマンの夫は転勤が多く、わが家は転勤族。夫の転勤はいつも突然決まり、結婚してから2年おきに違う都道府県へ引っ越しています。子どもが0歳・2歳のころ、また転勤の知らせがきました。
行先はなんと海外! いつもは文句を言わずに転勤先へついて行っていた私でしたが、今回は今までと事情が違います。保育園にもまだ通っていない子どもたちを連れて海外暮らしを始めるというのは、私には想像がつきませんでした。
夫と真剣に話し合い
夫は今回も当然、家族で転勤先に引っ越すと決めていたよう。私はそんな夫に、どのようにして自分の不安な気持ちを理解してもらおうか悩みました。まずは私が海外転勤について行くことに悩む気持ちがあることを伝え、夫はどうしたいのかを聞きました。
真剣にお互いの気持ちを伝え合い、2人で妥協点をさぐる日々。夫から「子どもにパパのいない生活させるのはかわいそう」と言われたことで、家族一緒にいることが一番かもしれない、そのために私が無理をする必要があるのかも……と悩みました。
“孤育て”の道を選んでみると…
夫との話し合いの結果、日中子どもの世話をしている私の意見を尊重してくれることに。子どもを保育園に入れることもできない海外は、子育ての負担が大きすぎるから、保育園に入れられる日本で子育てしたいと望みました。
夫について行かず、子どもたちを日本で育てる“孤育て”を選んだのです。実際に孤育ての生活が始まると、苦労が多かったです。しかし、「言葉も通じない知らない土地で、1日中自宅保育するよりはましだ」と自分に言い聞かせていました。
家族一緒に生活するのが当たり前だと思っている夫に、ついて行かない選択肢があることを伝えるのはかわいそうだと思って一度はためらいました。しかし、私も自分の不安や子育ての負担ばかり増えるのは嫌だったのです。この選択が私たち家族にとってよかったのかはまだわかりません。今回の経験を通して、夫と2人で家族のあり方の理想を語り合えたことはいい経験になりました。
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著者:三宅ちよこ
フリーランスとして働きながら一男一女を子育て中の母。ファイナンシャルプランナーの資格を持ち、株や不動産投資を副業としている。ライターとして主婦のためのお得な情報や子育てに関する体験談を執筆している。