おこづかいが明らかに多い様子の夫
夫婦別財布で家計をやりくりしていくことで、互いの意見が一致した私たち。家賃や光熱費に保育料、保険や自動車などの固定費とそれに準ずるものは夫負担、食費や日用品費、子どもにかかる雑費は私負担でした。お互い給料から持ち分を差引いたおこづかいも、おおよそ均等になるように割り振りました。
しかし、ゴルフが趣味の夫は、毎月ラウンドに行き、クラブや関連アイテムを頻繁に買い替えている様子。素人の私から見ても、夫がゴルフに結構な金額をかけているのは明らかでした。
「インセンティブは俺の金」
ある日、夫がゴルフクラブを新調しようとしていました。参考までに金額を尋ねると、おこづかいの約3倍! それまでも、夫はゴルフをセーブするどころか別アイテムも買いそろえていたため、私は「趣味にかけるお金はおこづかいで間に合ってるの?」とたずねました。
すると夫は「今月は営業獲得件数が多かったから、歩合で入ってきたインセンティブ(報奨金)が多かった。仕事を頑張ったご褒美に、そのお金を使ったんだ」と答えたのです。
この言葉に引っかかった私は「もしかして、インセンティブって全部おこづかいにしてる?」と確認。すると夫は「俺が仕事頑張って稼いだお金だから、俺のものだろ。俺のお金を俺がどう使おうと関係ない」と突き放してきたのです。
家事育児を優先するために転職し、完全固定給・残業無しの安月給で働き、月々の変動費でいっぱいいっぱいだった私には信じられない言葉でした。怒った私は「あなたが仕事に専念できるのは、家のことを私が支えているからなのに! お小遣い以外にも、自分だけ自由に使えるお金があるなんて……ずるい!」とかなりの剣幕で夫をまくしたてました。
互いに何にどれだけ支払っているか共有
夫に仕事を頑張ってもらうには、多少のご褒美も致し方ないとは考えていましたが、夫は毎月のインセンティブにとどまらず、ボーナスですら余剰は自分のお金という考えでいることがわかりました。
ここで食い下がってはこの先私の負担が大きすぎるため、負けるわけにはいかないと判断した私は徹底して夫を説得。私がバリバリのキャリアウーマンで夫に家事育児を任せて稼いできて、そのボーナスをひとり占めされたらどんな気分になるのか考えてもらったり、夫婦共有財産という、婚姻期間中に夫婦で築いた財産は共有財産であるという法律上の考え方を解説したりしました。
そして、私のしつこさに負けた夫は、改めてお互いが何にどれだけ支払っているかということを提示して話し合って、インセンティブは全額独り占めするのではなく、家族でのレジャーや外食に使うことで決着しました。
管理がラクでお互い干渉せずに済み、自分たち夫婦にはピッタリだと思っていた夫婦別財布。今回の件から、分担後も定期的に見直しや話し合う機会が大切だということを学びました。今後も互いに支えあって家計を守っていきたいと思います。
著者/まさの
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