慣れない土地で突然の安静生活
体に異変を感じたのは、引っ越して3日目の夜でした。下腹部に生理痛のような違和感があったため、翌日産婦人科を受診。すると、なんと切迫流産との診断が……!
お医者さんからは「トイレ以外はとにかく横になって過ごすように」と言われ、突然の安静生活が始まりました。入院も選択できると言われましたが、幼い娘がいるため、一緒に過ごしやすい自宅で安静にすることを選びました。
段ボールに埋もれて何もできない日々
まだほとんど荷解きを終えていない段ボールだらけのリビングに布団を敷き、1日中横になって過ごしました。家族で参列することを楽しみにしていた実弟の結婚式も、遠方のため私だけ欠席……。引っ越したばかりの家も、窓の外の風景も馴染みがなく悲しさが増すばかり。
1日中横になっていると娘の遊び相手になる以外はすることがなく、スマホで切迫流産について検索しては悪いことばかり考えてしまい、涙が……。さらに家族や友人が近くにいれば、時々様子を見に来てもらうだけでも助かるのに……とまた涙。毎日夫が帰ってくる時間が待ち遠しかったです。
それでも娘の世話は私がやるしかない
安静中に大変だったのは上の子の世話です。日中は布団に横になったまま、おままごとの相手をしたり、一緒に本を見たり、お絵描きをして過ごしました。「こんなに見せても良いのだろうか……」と思いつつも、録画していた幼児番組を見て過ごしてもらう時間も多かったです。
朝ごはんは夫の出勤前に食べさせてもらい、昼ごはんはパンや納豆ご飯などの簡単なものばかりでした。やっと歩き始めた娘を散歩にも連れて行けず、申し訳ない気持ちになりました。
“もしもの備えが大事”だと痛感!
まさかこんなことになるとは思わず、何の備えもしていなかったことを悔やみました。ファミリーサポートや娘の一時預かりなどについてもまったく情報を持っていない状態。
必要になって調べてみても、利用する場合は事前の面談などが必要なところもあり、「いざ」となったときに動き出しては遅いのだと感じました。また私は、安静生活が始まったころはショックと不安が大きく、情報収集や手続きをおこなう心の余裕もありませんでした。
切迫流産の診断から1カ月後、幸いにも症状の改善が見られ、「様子を見ながら日常生活に戻って良い」と言われました。その後もおなかが張りやすく安静を心がけての生活でしたが、無事に妊娠39週で出産。自分が病気などで動けなくなったときのため、夫以外にも助けてくれる人を見つけておかなければ……!と強く思うきっかけになった出来事でした。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師REIKO
著者:青倉みゆ
小2長女、年中長男、3歳次女の3児の母。趣味の文房具集めと宅トレで自分を癒やしつつ、実家から離れた土地で子育て中。450gで生まれた長女は、現在元気な小学生。