急いでいるときには息子が邪魔になる?
夫の“足技” を初めて目撃したのは、夫が出勤前に身支度をしていたときでした。その日はいつもより起きるのが遅かったようで、夫は少し慌てながらシャワーを浴び、着替えなどをしていました。一方の息子は、家の中を動き回るパパのうしろをハイハイでついて回り、洗面所の中にも入って行きました。すると夫は足元にからみつく息子を足で追い払い、洗面所の引き戸を閉めてしまったのです。
それを見た私は「急いでいるのはわかるけれど、足で息子を触るのはやめて!」とはっきり言いました。しかし私の口調がきつかったのもあり、夫は謝るどころか逆ギレ。息子が洗面所に入るのを止めなかった私のことを責めました。今思うとお互い様なのですが、そのときは理不尽に怒る夫に心底腹が立ちました。
遊びの延長で足が出ることも
別の日にも、息子はきゃっきゃと笑いながら夫の足元にからみついていました。夫は椅子に座ってテーブルで食事中。その最中も息子に話しかけ、相手をしてくれていました。そこまでは微笑ましい光景だったのですが……。息子を楽しませるためか、足で息子の頭を触りだしたのです。
息子は嫌がる様子もなく、むしろ遊んでもらえて喜んでいましたが、それを見ていた私は再び怒りモードに。しかし夫は「男の子はこのくらい大丈夫だよ」と取り合ってくれません。さらに私が家にいない日にも、指しゃぶりをしながら床に寝転ぶ息子の口元に夫が足を押しつけているのを、私の母が見て驚いていました。
息子が将来マネをすることが一番怖い
夫は悪気があって足を使っているわけではありませんし、息子も嫌がっている様子はありません。夫と息子には、このまま仲の良い親子でいてほしいと私は思っています。しかし、小さな子どもに足で触れる光景をどうしても受け入れられないのも本音。息子は保育園に通っていないので、今は家族以外の人と接する機会が少ないですが、数年後が心配で……。
これからお友だちと遊ぶようになったとき、夫のマネをして他人を悪気なく足で触ってしまう恐れがあります。それを嫌がる人がいるかもしれません。そして見ている人が、嫌な気持ちになることもあるはず。だから夫には、先々のことまで考えて息子との接し方を考えてほしいのです。夫の“足技” は果たして封印されるのかどうか、これからも見守っていきたいと思います。
育児に協力的で息子からも愛されている夫の、足を使った触れ合いがどうしても気になってしまう私。息子と夫の楽しげな雰囲気に水を差したくはないものの、何気ない夫のしぐさが悪いお手本になっているように感じます。それを息子が将来マネしないように、夫には根気強くお願いしていきたいと思っています。
著者:おかもとえみ/女性・ライター。2歳男児、1歳女児のママ。接客業や事務職、広告制作会社を経て現在は主婦ライター。ズボラでマイペースな子ども好き。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています